『FLAG Director”s Edition ~一千万のクフラの記録~』レイトショー公開記念!押井守監督と高橋良輔監督にインタビュー敢行!

 

2007年7月5日から7日まで、『 Director’s Edition ~一千万のクフラの記録~』が新宿・テアトルタイムズスクエアにてレイトショー公開された。
また、6日には本作品の総監督・高橋良輔氏とゲストの押井守監督が舞台挨拶に登場するということで、その直前にインタビューを敢行しました!



――(高橋監督に)『FLAG』が今回ディレクターズエディションとして劇場公開、そしてブルーレイで発売されることへの感想を一言お願いします。

高橋良輔監督(以下高橋):大変ありがたいことです。13話あるとなかなか最後まで見ていただけないかなっていう恐れがあったんで、こういう形で一本にまとまれば、見ていただける人が確実に増えるんじゃないかと思います。

――(押井監督に)今回『FLAG Director’s Edition』をご覧になっての率直な感想を一言お願いします。

押井守監督(以下押井):1話を見たときの、多分こうなんだろうなっていう、ほぼ想像通りで、見やすかったですね。
ただ、ラストは結構僕は衝撃的でしたね。ああ、やっぱりそういう風にしちゃったんだ、というのがちょっと意外だったかな。
久しぶりに凄いタイトなドラマ観たなっていうかんじでした。兎に角面白かったです。
あの演出方法が独特のリズムを作っているというか、戦争とか戦場に対する距離感の持ち方としてはあれが一番良いのかな。

――どういうところが意外だったんでしょうか。

押井:やっぱり最終回でしょうかね。それはちょっと予想してなかったですね。確かにドラマの展開上そういうことはありえるんだろうと思ってたんだけども、ちょっと意表をつかれたっていうか、僕は実はそうは思ってなかった。
高橋:いつも最後だけはいつも決めてあるんですよ。『FLAG』も、エンディングの最後に(冴子の)カメラの方に行くんですが、それが最終話のときだけ回り込んで壊れてるのが見えるんです。
だから、シリーズに関して言うと、死ぬかどうかっていうのは途中ではわかっていない。ただしカメラは予め3Dで壊れたものを作ってあるわけです。

――(高橋監督に)『FLAG』では白州冴子という女性カメラマンの視点で戦争を描いてらっしゃいますが、その理由をお聞かせください。

高橋:僕、カメラマンとかジャーナリストが好きなんですね。自分はなれないし、僕はアニメーションを作るときにはなんとなく、どこかに模型を作っている感じがあるんですよ。模型はあくまでも模型でありながら、模型の存在感というかリアリティっていうんですかね、そういうのを作りたかったんですよね。
決して戦争そのものが描きたいとか、テーマとして反戦を描きたいとかよりは、戦場におけるカメラマンやジャーナリストの姿を映像の中にジオラマのように描きたいっていう意図があったんです。
押井さんが大分前から作っている映像というのが、人によっては実写的と言う人もいますが、でもアニメーションは実写的にも見えますけど、やっぱり一緒じゃないんですよね。
実写的といわれるある一部分にレンズの画角をちゃんと意識した絵というものがあって、それをアニメ界全体がなんとなく好むと言いますか、一部のアニメーターが「あれ描いてみたい」とか、「あの絵が凄くかっこいいよね」とか。演出もそうなんですけど、前からオリジナルのアニメーションを作るときにそういう現場の憧れみたいなものを利用しながら作品を作りたいっていうのがあったんですね。
これをもとに、ドラマでクライマックスに一番居合わせるのはカメラマンだろうということで、カメラマンを主役にした企画を10年くらい立てては壊して立てては壊して、それが今回のものに定着したっていうことなんですね。

――(押井監督に)新作『スカイ・クロラ』では、同じように戦争をキーワードとして、子供を主人公に物語が進んでいくようですが、『FLAG』との共通点はありますか?

押井:戦争が舞台というよりも戦争が背景になっているんですが、戦争自体は状況としては動かないですね。戦争が主体になっているわけじゃなくて、日常として戦争を描いているんですね。戦争をすることでどちらが勝ったりとか負けたりとかは殆どやってないんですよ。だから、そういう意味で言うと、戦争を描いているというより、戦争を背景にした日常の映画という感じ。
共通点がもしあるとすれば、まあ、主人公が女性、というくらいかな。
『FLAG』の話を聞いた時、戦争っていうのは風化?できないなと思ったんですけど、ただ僕が今回やろうとしているのは戦争って言うよりは、戦争の中にある日常なんですね。
今の日本で、は現実とか現代とか戦争とかを正面切って直球でやれるのは多分アニメーションだけだろうなって思ってます。

――(高橋監督に)ディレクターズエディションを作成するにあたって、苦労話などあればお聞かせください。

高橋:これに関してはずいぶんスタッフと話し合いましたが、やはりFLAGを追っていくチームと、それを撮ってる裏サイドっていうのを追わざるを得ないかなという結論になりました。
13本の流れとは全く違う再編集版というのも考えたんですが、スタッフはやはり白州冴子という主人公をちゃんと構築したいということで、再編集版といえども、その手は今回はやめよう、と。
ですから、主に白州冴子というカメラマンの動きを見ながら、そのカメラマンを紛争地に連れてきた赤城というカメラマンの白州に対する思いが再編集をさせた、という作り方にしました。

――映像媒体がブルーレイということですが、作り手としてのご意見はいかがでしょうか?

高橋:現場の連中はそういうことに敏感なんですけど、それに関しては僕は非常にゆるいというか甘いんですよね。
この作品は絵というのが相当重要だと思うんです。でも作り始めると最終的には絵の完成度とかほころびっていうのはあんまり気にならない方ですね、僕は。
だから僕はブルーレイに関してというと、アニプレックスさんで一号目だということを聞いて、「そっか一番ってなんでもいいな」ってくらいです。
押井:僕の作ってきた作品は基本的にメディアがフォーマットするたびに、結構最初のうちに出るんですが、僕自身は新しいメディアが登場することで生活出来ていた男なんで感謝してます。
向く向かないは作品によってあるんだと思うんですよ。イノセンスにしてもここまでやっぱり見られると思う一方で、僕自身結構いい加減にモニターでいつも見てるんですよ。画面がちっちゃい方がきれいに見えるかな、みたいな。
ただ、アニメーションっていうのは映像を作りこむ手段として一番優れていると思います。だからそういう立場でいうとやっぱり再生能力が高い、高性能のメディアっていうのはやっぱり嬉しいです。

なお、舞台挨拶の模様は別途お伝えする予定なので、お楽しみに。

【関連リンク】
『FLAG』公式サイト

押井 守氏、谷口悟朗氏がゲスト出演 『FLAG』完成記念レイトショー開催!!
『FLAG Director’s Edition ~一千万のクフラの記録~』ブルーレイとDVDで登場

アニメ大辞典で『FLAG』の情報を見る
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