サマーウォーズ

 

『時をかける少女』のスタッフが再結集。あの感動が蘇る――。
2006年夏、わずか13本のフィルムから劇場公開された『時をかける少女』は「爽やかな感動作」という口コミが全国に波及し、国内外の各映画・アニメ賞など23冠を獲得、世界中の様々な人々に愛される作品となった。

その名作を手がけ、一躍“時の人”となったのが、細田守監督だ。

脚本・奥寺佐渡子、キャラクターデザイン・貞本義行(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』)ら『時をかける少女』を手がけたスタッフを再結集させ、細田が次に手がけるのが、ある地方都市の大家族が、世界中で突然沸き起こった危機に対して戦いを挑む物語。主人公を取り巻く家族、親戚の全員が主人公ともいえる、まったく新しい「大家族アクション映画」の誕生だ!

 

いよいよ公開が8月1日に迫った映画『サマーウォーズ』。今回の特集では、細田守監督と、ヒロイン・篠原夏希を演じた桜庭ななみさんにインタビュー。作品の見どころについて語っていただいた。

「“アクション映画”と“家族”を一緒にしたら面白いんじゃないか、というのが発端です」
 細田守監督インタビュー!

――本作は「家族アクション映画」とのことですが、このような形の映画を製作するに至った経緯をお聞かせいただけますでしょうか。

細田 守監督(以下 細田):前作の『時をかける少女』が終わって、今度はスカッとしたアクション映画を作りたいな、と思ったんですよ。大概アクション映画ってアメリカ人の屈強な中年が主人公をやっているんですが、僕も日本人ですから、日本人にアクションしてほしいな、と思ったんですよ。でも、特別な人、超能力者や特殊工作員というわけではなくて、普通の人が活躍するアクション映画が出来ないかな、と。その時にふっとひらめいたのが、「家族でアクション映画をやったら面白いんじゃないかな。それはとても日本的なんじゃないかな」と思ったんですね。
アメリカのアクション映画は(主人公が)一人で国のためにとか、家族のために戦うんですけれども、日本人の男はそれをやるにはリアリティがないな、と思ったんですよ。日本人なら、家族のために、家族と一緒に戦うんじゃないかと。“アクション映画”と“家族”を一緒にしたら面白いんじゃないか、というのが発端ですね。

―― 本作を制作する上でこだわられた点や苦労された点はありますか?

細田:アニメーション映画の表現の幅を広げるためにも描きたいと思ったのが、親戚一同が30人ぐらい集まって、お座敷に机を並べてみんなでご飯を食べるシーンがあるんですが、その風景というものをちゃんと描きたいと思ったんですね。
アニメーションで多人数がいっぺんに食事をするというシーンはそもそもアニメーション映画史でもなかなかないことですし、僕たちが思い出す、親戚の家に行くお盆の風景というのは、大皿で料理が出てきてみんなで食べたり、テーブルを並べるんだけどそれぞれ高さが違ったりする。そんな場所にみんなで集まってご飯を食べる、というシーンが典型的な、誰しもが持っている家族の風景だと思うんですね。それを、手を抜かずにしっかりと描きたいな、と思ったんです。
「アニメーションの中でそういうものを描いてどうするんだ」と思うかもしれませんが、これが才能のあるアニメーターによって、すさまじいシーンになっていると思います。普通の人が見たら、何気ない楽しいシーンで過ぎていくのかもしれないですが、実はそこは大変な技術をもって描いているんですね。
今回の映画は家族アクション映画ではあるんですが、この前も「この映画では親戚達はご飯ばっかり食べてるね」と言われたんですけれども(笑)、みんな集まってご飯を食べるということが、実はこの映画での大きなテーマの一つになっているんです。ご飯を食べることがいったいどんなテーマになっているかというのは、実際に映画を見ていただければと思いますが、そういう意味では、なにげない、みんなでご飯を食べているシーンにものすごく一生懸命、手を抜かずに作り上げました。

――本作では多数の「家族」が登場しますが、それぞれのキャラクターを決めていく際に注意されていたことなどはありますか?

細田:今回は0歳~89歳までの人々が一堂に会します。その中に物語を進める主人公はいるんですが、映画全体としては登場人物の家族達みんなが主人公みたいなところがあるんですね。ですから、家族たち一人ひとりが、みんな役割を持って、一人ひとり個性的に際立たせるというところを注意しましたね。誰か一人がモブみたくなっちゃうわけではなくて、みんな役割を持っている。それぞれに見せ場があって、一人ひとりが大事だよ、ということを映画の中で達成するということにこだわりました。家族の中に仲間はずれを作らないようにしたいな、と思いましたので。
映画の中盤から後半にかけては家族がみんな画面内に登場しています。作画的にはすごく大変だったんですけれども、みんなで心を一つにして戦ってるぞ、という気持ちになりますね。

――そんな登場人物の中で監督のお気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?

細田:“仲間はずれを作らない”という思想から言えば全員なんですよね。(この作品では)陣内家の広間というところが主なバトルの舞台になるんです。何故広間がバトルの舞台になるのかというところについては映画を見ていただくとして、その場所にいない、高校野球で戦う了平という子がいます。その子も実は陣内家の家族たちが世界の危機に立ち向かっている一方で、同時刻に同じように甲子園を目指して戦っているんです。了平はテレビ越しにしか見れませんが、彼も離れたところで一緒に戦っている、という感じですね。
了平の所属する上田高校というのは実在する高校でして、2009年の時点では甲子園に出れたのは20年以上前という感じなんですが、是非本物の上田高校のナインにもがんばって勝ち進んでほしいですね。

――物語の舞台を長野県上田市に設定された理由をお聞かせください。

細田:『サマーウォーズ』は一言で言うと、インターネット上の世界的な敵と戦う、戦国武将の末裔の家族の物語なんですね。で、どの戦国武将がよりピッタリはまるか、ということを色々と考えたんですよ。その仲で突き当たったのが真田家なんです。真田幸村が有名ですけれども、彼が長野県上田市出身で、幸村の父に真田昌幸という人がいます。
彼はもともと武田家の家臣だったんですが、上田市に移り住んでからは、北に上杉、関東には北条、そして名古屋からは徳川の大勢力という3大勢力に囲まれて、そんな中で小国として、天下を取るということよりも郷土を守るために小さな集団で大勢力に立ち向かっていった、とても気持ちのいい武将なんですよ。
第一次、第二次上田合戦というのがあって、徳川が大群で攻め込んできたにもかかわらず2度も退けて、その後の大阪夏の陣では徳川15万の大勢力と戦っています。そういった、大きな勢力に物怖じしないで戦った武将の出身地であるところの長野県上田市というところが、今回の物語の象徴的な場所だな、と思って設定したんです。
そんな真田家の子孫の方が今もいらっしゃって、今は東京に住んでいらっしゃるんですよ。真田昌幸がモデルなんですけれども、まだご子孫がいらっしゃるので、名前を変えさせていただいて陣内家、とさせていただいています。
加えて言うならば、今回の映画のタイトル『サマーウォーズ』というタイトルがどんな意味かというと、“夏の戦い(サマーウォー)”として、歴史を持つ一家が今回もまた夏に戦う、と。そしてその戦いが今回を含めて4回あるので、『サマーウォー“ズ”』という意味なんです。

――今回のキャスティングでは『時をかける少女』にも出演されていた仲里依紗さんや谷村美月さんも出演されていますが、キャスティングの方向性はどのような形だったのでしょうか?

細田:『時をかける少女』の時もそうだったんですけれども、今回も、登場人物のほぼ全員をオーディションで決めました。たくさんの人に集まっていただいて、大きく「俳優」「舞台俳優」「声優」「子役」と、4つの分野の中でオーディションをして決めさせていただきました。分けた理由は単純に事務所のカテゴリが分かれているからなんですが、そうやって一人ひとりキャラクターのイメージに合っているか探っていきました。特に今回は年齢幅が広いので、演技の美味い俳優さんを中心にキャスティングできたと思います。
よく、アニメでは声優さんを使わないキャスティングをすると「何故声優さんを使わないんだ」と批判する人がいるじゃないですか。でも、今回は声優さんにもお願いしていますしそうじゃない人にもお願いしている。みんな同じ役者として見て、その中で役柄に会う人を決めました。
声優ファンの人は大きく感情表現をしたり、気持ちを込めて泣いたり出来ることを“演技がうまい”と言うんですよ。でも、僕に言わせれば“演技がうまい”というのはそういうことじゃない。コンテクスト――もちろん、役ごとにコンテクストは違いますが、それを、どんな役柄でも役のコンテクストに自分のコンテクストを合わせられる人を、僕はうまい俳優さんと呼んでいるんですね。決して強調したお芝居をしている人をうまい俳優さんとは呼ばない。ちゃんと役柄に沿ったお芝居が出来る人。その役に自分とは違ってもあわせられる人――そういう人をうまい俳優さんと呼ぶんですね。そういう意味では(『サマーウォーズ』出演の俳優さんは)みんなうまい俳優さんだと思います。
ただ、おばあちゃん(栄)役の富司純子さんや万助役の永井一郎さん、万作役の中村正さんはオーディションをしていません。「おばあちゃんは誰がいいかな」と考えたときに未曾有の新人なんて人はいないわけで(笑)、これはもう決めうちにするしかない。その時に非常に背筋が伸びた、凛としたおばあちゃんであってほしい。田舎のおばあちゃんとか優しいおばあちゃんというのはいっぱいいますけれども、背筋の伸びたしゃきっとしたおばあちゃんの気持ちよさを演じてほしいな、と思ったときに富司澄子さんしかいないな、と思ってお願いいたしました。

――富司さんの栄役は見事にはまっていると感じました。

細田:富司さんご自身はすごくお若いんですけれども、今はおじいちゃんおばあちゃんに限らず、30代~40代でもすごく若いですからね、一昔前に比べて。おばあちゃん役だからといっていかにもおばあちゃんといった感じで演じるのではなくて、人間性を演じてほしいと思うんですよね。だからひょっとしたら、富司さんの声を聴いて必ずしも設定にある89歳という年齢には聞こえないかもしれませんが、実際にうちのおばあちゃんもその年齢なりの声には聞こえませんし。人間性をどう演じていただけているかというところが大きいと思いますね。

――監督にとって「夏」といえばなんでしょうか?

細田:終戦記念日ですね。僕が小さい頃の夏休みというのは、楽しくもあり、歴史について考える季節でもありました。昔は終戦特集や原爆特集などを積極的にNHKがやっていたと思いますし、学校でも夏にわざわざ集まってみんなでNHKスペシャルを見たりしていました。今の子供達が歴史に関してどういう教育を受けているかはわかりませんが、生き生きとした“生”の部分と同時に、物悲しい“死”の部分が隣り合っているような不思議な季節ですよね。春は出会いと別れの季節ですよね。そう考えると夏は生と死の季節だよね。何か生命力が溢れていく裏で死を迎える命がある。これは日本では8月15日。ヨーロッパではもっと早くに終わっていますしたまたまこの日に終わったのかもしれませんが、夏というのは戦争が終わって、そこから再生していく日本、という歴史を見たときに、とても象徴的な季節だと思いますね。そんな歴史観と同時に、若い人が一皮むける季節というか、何か変化する季節でもありますよね。春は出会いと別れがあるから感傷的になりますが、夏はダイナミックに何かが変化する季節だと思うんですよね。夏休みを終えて久しぶりに会った同級生がえらく背が伸びていたりとか、えらく太っていたりやせていたり、色々とあるじゃないですか。「何があったんだ!?」と思うぐらいに。そういう変化をもたらすのも夏なんだな、という両方の意味がある、特別不思議な季節ですよね。
映画というものも、ある人物が変化していったり、世界が変化したたりとか、そういうものが映画だとすれば、夏というのはすごく映画的だと思うんです。

――最後に、公開を心待ちにされている皆様へのメッセージをお願いいたします。

細田:この作品はちょっと変わった作品だと思います。なんと言っても、現代の日本の家族がアクション映画の主人公になるという映画ですから。しかもアニメーションの世界を救うヒーローと言ったら大概超能力を持っているとか若い人たち、という形になるんですがそうではなく、0歳児から89歳までの親戚達30人ぐらいの普通の人たちが力を合わせて戦います。そういう意味では、どうやって普通の家族が世界的な敵と戦うんだろう?というところは映画を見て確かめていただきたいと思います。
すごく夏の映画らしい、気持ちのいいさわやかな映画になっています。誰が主役、誰が脇役というわけではなく、全員が主人公みたいなものですから、どういう世代の人がご覧になっても、それぞれの中に自分自身を発見するような映画になったと思いますので、この映画もできれば家族と一緒に見ていただければいいと思います。家族と遠くで暮らしている人は友達と見てほしい。この映画ってみんなが一緒になって戦う話ですので、一人で見るよりは誰かと一緒に見るとより楽しめるんじゃないかと思います。

――ありがとうございました!

「家族のありがたみを改めて感じさせてもらった作品です」
 篠原夏希役・桜庭ななみさんにインタビュー!

――初の声優挑戦でヒロイン・篠原夏希役に抜擢された、とのことですが、役が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

桜庭ななみさん(以下 桜庭):声優のオーディションを受けるということもまず初めてで、オーディション会場ではどうやったらいいかもわからなかったのでとにかく「噛まずに読もう」と必死だったので、決まったときには、実感がわかなかったです。

――演じられた篠原夏希はどんなキャラクターですか?

桜庭:監督からは「夏希はすごいお姉さんで、引っ張っていく女の子です」といわれていたんですけれども、実際に演じてみると私に近づけてしまってて、結局は天真爛漫で明るく元気な女の子というイメージの女の子になりました。

――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?印象に残っているエピソードなどがあればお聞かせください。

桜庭:全員一緒に収録ブースに入ったんですが、すごく緊張していました。初めてのアフレコだったので声も全然合わせられないし、どうしようと思っていたんですけれども、キャストの皆さんがすごく優しくて、どうやればうまくいくかを教えてくれたり、失敗しても「大丈夫だよ」と声をかけてくれたりしていただいた、すごくいい現場でしたね。

――大人数が一度に登場する本作ですが、一度に収録したということでしょうか。

桜庭:そうですね。家族で登場するシーンも全員で収録していました。「一旦いただきました。桜庭さんだけもう一回お願いします」ということがあって(笑)、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、周りの方々が見守っていてくれたから(収録が)できた、というところもあります。

――細田監督の印象はいかがでしたか?

桜庭:監督はすごくやさしくて、私のいいところを見つけてくれて「ここはよかったから、ここはもうちょっとこうして…」と現場を盛り上げていい雰囲気を作ってくれる監督でしたね。

――ドラマで役を演じることと、声優として役を演じることで、違いなどは感じられましたか?

桜庭:ドラマや映画だと表情も全て見えるんですが、アニメだと自分の表情が見えないので大変でしたね。言葉を普通に喋っていても棒読みというか平らに聞こえちゃうから、大げさにやらなければならないとか、気をつける部分がたくさんありましたね。

――『サマーウォーズ』という作品に対してどのような印象をお持ちになりましたか?

桜庭:家族の絆を大切にしている作品だな、と思いました。私自身は実家から離れて暮らしているので、この作品を見て、家族のありがたさや大切さを改めて学べる作品ですね。

――『サマーウォーズ』にはたくさんのキャラクターが登場しますが、好きなキャラクターはいますか?

桜庭:陣内由美さんです。『時をかける少女』の仲里依紗さんが声をやっているんですけれども、すごく素敵な声だな、と思っていたので、今回一緒に仕事をさせていただけるということで、すごく嬉しかったですし、すごく注目しています。
あとは、やっぱりおばあちゃん(陣内栄)ですね。手紙を読むシーンはすごく印象的ですし、一番好きなシーンです。


――桜庭さんにとって、“夏”といえばなんでしょうか?

桜庭:花火大会・バーベキュー・海、ですね。花火大会には毎年友達と浴衣を着ていっていますし、バーベキューは家族で集まってバーベキューを楽しんでいます。また、家族で海に行って泳いで遊んでいました。

――最後に、公開を心待ちにされている皆様へのメッセージをお願いいたします。

桜庭:私も収録中に家族のありがたみを改めて感じさせてもらった作品です。台本を読ませていただいた時にそう感じていたので、映像になったらもっとそのことを深く感じられる作品になっていると思います。皆さんにもそう感じてもらえると思いますので、是非、見てください。

――ありがとうございました!


世界崩壊の危機、立ち向かうのは「日本の大家族」!
 -STORY-
高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらちょっと弱気で人付き合いの苦手な健二は、憧れの先輩・夏希にアルバイトを頼まれて長野の彼女の曾祖母の家に行くことに。

夏希の曾祖母の栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の16代当主。一族と束ねる大黒柱だ。その日は、栄の誕生日を祝う、個性豊かな「ご親戚」の面々が顔を揃えており、そこで健二は突然、夏希から彼女の「お婿さん」であると紹介を受けることに。夏希のいうアルバイトとは、栄や親戚一同に対して夏希のフィアンセのフリをするということだった。

 

とまどう健二だったが、栄を安心させるためと半ば強引に頼みこまれ、滞在中の数日間だけと、しぶしぶ承知する。にぎやかな親戚の面々に気おされながらも、大役を果たそうと奮闘する健二。
その夜、彼の携帯に、数学の難問が書かれた差出人不明のメールが届く。数学な得意な健二は、夢中になり、遂に答えを導き出すが…翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かがきっかけとなり、世界中を巻き込む大きな危機が訪れようとしていた。

 

「身内がしでかした間違いは、一家でカタをつけるよ!」
栄の号令のもと、健二と夏希そしてご親戚の面々が、一致団結して、世界の危機に立ち向かう!

 

【予告ムービー】

STAFF
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行
アクション作画監督:西田達三
美術監督:武重洋二
音楽:松本晃彦
日本テレビ放送網・マッドハウス提携作品
アニメーション制作:マッドハウス
製作「サマーウォーズ」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
CAST
小磯健二:神木隆之介
篠原夏希:桜庭ななみ
池沢佳主馬:谷村美月
陣内栄:富司純子
陣内侘助:斉藤歩
陣内万助:永井一郎
陣内万作:中村 正
陣内由美:仲里依紗
陣内了平:安達直人
ほか

七夕にヒットの願いを込めて!完成披露試写・舞台挨拶レポート!
-TOPICS-

2009年7月7日、映画『サマーウォーズ』の完成披露試写会が、東京・新宿バルト9にて行われた。
この日は上映前に舞台挨拶も行われ、小磯健二役の神木隆之介さん、篠原夏希役の桜庭ななみさん、陣内栄役の富司純子さん、そして細田守監督が登壇した。

――最初に一言ご挨拶をお願いいたします。

小磯健二役 神木隆之介さん(以下 神木):今日はお暑い中、足を運んでいただきありがとうございます。『サマーウォーズ』は、これまでこの映画に携わってきた人たちみんなの自信作になっています。そのぐらい、この映画にはあきらめない気持ちや、人を全力で守る大切さなど、色々なメッセージが込められているので、それを受け取っていただければと思います。


篠原夏希役 桜庭ななみさん(以下 桜庭):今日は浴衣を着ている方がたくさんいらっしゃってびっくりです。この映画に携われてすごく嬉しかったです。一生懸命がんばりましたのでそれが伝わると嬉しいです。

陣内栄役 富司純子さん(以下 富司):皆様お暑い中ようこそ。90歳のおばあちゃんの役をやらせていただきました。初めて声を動画に入れさせていただいたのですごく戸惑っていたんですけれども、若い人たちに支えられました。とにかくストーリーも絵も全てがパーフェクトで、こんなすばらしい作品に参加させていただいたことを感謝しています。

細田守監督(以下 細田):皆様本当に暑い中来てくださってありがとうございます。前作から3年かかりましたが、非常に手ごたえを感じました。スタッフ・キャストみんなが本当に家族のように少しずつ力を出し合って、一つのことを成し遂げるという、映画の内容と作っている我々がシンクロしているような感慨を覚えた作品でした。1時間54分4秒8コマ!という形になりましたので、最後の一コマまで楽しんでください。

――神木さんは今年から高校生で、健二とは年齢も近いですが、演じてみていかがでしたか?

神木:健二くんという男の子は普通より目立たないんじゃないか、ってぐらい普通の男の子なんですよ。演じるに当たって、健二くんをどううまく表現できるかということをすごく考えましたが、その結果、自分自身を参考にしようと思いました。人それぞれ普通というところがあると思うんですよ。そんな自分の中にもある普通の部分を生かそうと思いました。映画の中で夏希先輩のご親戚の方々が出てくるんですが、その人たちにはちょっと恐縮した言い方をするんですが、同級生の男の子と話すときには気楽に話している、という違いをちゃんと出していたりするので、そういうところも見て欲しいと思います。

――同世代の桜庭さんとも競演されましたが、そのあたりはいかがでしたか?

神木:(桜庭さんのことを)「ななみ先輩」と呼んでいるんですが、最初ななみ先輩とはなにも喋れなくて、お互い緊張していたんですが、収録2日目ぐらいから打ち解けてきて、会話が楽しくなっていきました。現場では癒しキャラというポジションでした。

――舞台裏のエピソードなどはありますか?

神木:今回は出演者全員が集まって一斉に声を当てるという収録をしたんです。僕自身、大勢で収録するのが初めてだったので、すごくベテランの方もいて緊張もしましたが、逆に、みんなでアットホームな感じで、みなさんあたたかくて、そんな家族のような雰囲気が映画の中でもリアルに表現されているかな、と思います。

――桜庭さんはアフレコ初挑戦と伺っていますが、大先輩の富司さんからアドバイスなどはありましたか?

桜庭:近くでお芝居しているところを見させていただいたので、本当に勉強になりました。私の好きなシーンの一つに、おばあちゃんの手紙を読むシーンがあるのですが、それは富司さんの声が素敵だからだと思うんです。


――そんな富司さんですが、今回は神木さんとのやりとりも多かったと思いますがいかがですか?

富司:自分の映画のロケーションでのアフレコは慣れておりますけれども、動画のおばあちゃんに魂を入れるのは大変難しかったのですが、神木さんも桜庭さんも上手に演じられるので圧倒されました。
このお仕事を引き受けるかどうかずいぶん迷ったんですけれども、監督に「大丈夫ですから」と励ましてくださって引き受けました。若い人たちに支えられて、楽しく演じさせていただきました。

――90歳のおばあちゃんという役も難しかったのではないでしょうか?

富司:武家の血を引く気骨のあるおばあちゃんなので、その精神を伝えようと思いまして、90歳ということは意識しないで演じさせていただきました。

――監督の中にはキャスティングのイメージがあったと思いますが、悩まれたのでしょうか?

細田:アニメーションはどうしても架空の世界なんですけれども、その中で人物に魂を込めるという部分が必要だと思うので、キャラクターに近しい方をお願いしたいと思いました。そういう意味では神木くん、桜庭さんというのは本当に会った瞬間に「あ、健二だ、夏希だ」と思えるような人物でした。神木くんは特にある種の天才性を発揮していると同時にものすごく謙虚で、そういうところが健二というキャラクターと通じている気がします。
桜庭さんに演じていただいた夏希というキャラクターも、美少女というだけではなくて、素朴な女の子の魅力をそのまま出していただいたのが夏希なのではないかと思います。これはキャスティングのときもアフレコのときにも思いました。
栄役の富司さんですが、今回お願いするにあたって、最初から栄という人物の背筋の立った凛としたおばあちゃん役は富司さんにやっていただきたいと思っていたんです。ですが、90歳という役なので、ずっと若い富司さんにお願いして失礼に当たらないかとか、そもそもアニメーション映画に出ていただけるのか、ということを考えてしまい、お願いしながらも不安だったんですけれども、引き受けていただいたことで、映画をうやっていてこんなに幸せなことってあるんだな、と思いました。実際にアフレコの中で富司さんの人間性がそのまま栄というキャラクターに乗り移ったんじゃないかと思います。



この日、ちょうど七夕であることから、登壇者の方々の願い事も披露された。
神木さんは「いつまでも家族円満」、桜庭さんは「また細田監督とご一緒できますように」、富司さんは「全ての人が幸せでありますように」、そして細田監督は「観客の皆さんに愛してもらえる映画になりますように」とそれぞれの人間性がわかる願い事。
その願い事は短冊に記され、この日のために用意された特製笹飾りに飾り付けられた。

劇場公開は8月1日。大作映画が多数上映される夏映画という戦いを、「真田家の精神で戦い抜く」と意気込む細田監督の最新作は、ぜひ劇場で鑑賞してほしい。

公開情報
8月1日(土)より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7 他全国ロードショー
『サマーウォーズ』公式サイト:http://s-wars.jp/

©2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS






 

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