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西村純二監督&シリーズ構成・面出明美さんのサイン入り『今日から㋮王!R』ポスターをプレゼント! 詳しくはページのラストをCHECK!
監督:西村純二さん×シリーズ構成:面出明美さん 超ロングインタビュー!!

2004年からNHKにて2年間、全78話で放映された長編TVアニメシリーズ『今日から㋮王!』が今秋、OVAとなって帰ってくる!!
というわけで、TVシリーズより今作品を手掛ける監督の西村純二さんとシリーズ構成の面出明美さんにスペシャルインタビュー!! 今回の新作のお話からTVシリーズの裏話までたーっぷりと語っていただいちゃいました★






――長いTVシリーズが終了して1年半以上経過したところでのOVA化ですが、OVA化のお話を初めて聞いたときの率直な感想を教えてください。
西村:突然でどうしようとか、随分前に終わっちゃったのにという感想はまったくなかったですね。TVシリーズが終わった後も再放送されていて、なんとなく『マ王』っていうタイトルが周りにあったんですよ。作品自体も長くやっていたし、なので「そうですか、じゃあやりましょう」みたいな感じで。先週までやっていたかのような気分でやれました。角川(書店)さんから時々CDドラマが送られて来ていたのも大きいですね。
面出:声優さんたちは全然間が空いてないって言ってましたからね。月に1、2回は何かしら録ってるから(笑)
西村:あと、ゲームのオープニングを手伝ったりしていたんですよ。だから全然、切れた感じがなかったですね。
面出:私は結構、間が空いています。脚本自体は放送(終了)半年前くらいには終わっていたので。だけどあの最終回だと続きが作れそうだから、続編の話は、いつか言い出すってみんな言ってた(笑)。なので「やっぱり来たか」という感じでした。
――今回のOVAの内容についてお聞かせください。
面出:今回はOVAで全5巻と決まっていたので、じゃあ出せるキャラは全員出して、お祭りみたいな感じにしようということになりました。そうしたら、(脚本で)ちょっと詰め込みすぎてすごいことになってしまって(笑)、後でバッサバッサ切りました。他の作品だともっと枚数を書いても入るのでそのつもりで書いていたら、『マ王』だと全然入らなくて(笑)。結局、3分の1くらい切らなきゃ駄目ってことに…。
西村:第1話(第2巻の内容)の最初の方は、確かに長かったので切ってもらって、コンテを描いたらさらにまだ5分以上長いということになって…。いや、すっごく切ってもらったんですよ? コンテになってから、カットでいうと40~50カットくらい削って、やっとこさ入った…と思ったら、さらに編集で2分くらい削って。あわせて10分くらいは切ったと思う。3分の1は本当にオーバーじゃなかった。特に第1話は、とにかく総出演にしようということで、登場人数はメインキャラだけで20人は超えてるんじゃないでしょうか。TVシリーズの最終話よりは何人か少ない程度(笑)
面出:そんな感じですね(笑)
西村:当然ですけど、出したからにはそれぞれに見せ場を作らなきゃと思ったので、サービス精神旺盛な作品になっています。
――全5巻、すべて1話完結なんでしょうか?
面出:当初は、OVAだから 1、2、3巻は単発で、全員出てきてお祭り騒ぎというのをやって、4巻と5巻でシリアスに「小シマロン編」前後編をやろうと言っていたんですけど、小シマロン王の前編を1巻目に持ってきたので、本来の「エピソード1」が2巻の内容という構成になっています。1巻と2巻の雰囲気が全然違うものになってしまったので、皆さんが驚いてしまうかも。
1巻目の小シマロン王の話はレギュラーメンバーが全員出ていないので、すごく人数が少ないんですよ。
西村:ということで、1巻と5巻が前後編で、2、3、4巻が単発という形です。
――それは作業の途中でそういう構成に変更になったということでしょうか?
面出:というか(脚本が)全部書き上がった後にそうしましょう、ということになりました。やっぱり皆さんサラが見たいでしょう、では、1本目にしましょうかって(笑)
――サラレギーは原作でも人気のキャラクターですが、今回の「小シマロン編」は原作のストーリーをどこまで盛り込んだ形になっているのでしょう?



▲原作でも人気のサラレギーがアニメに初登場!!


▲オリジナルキャラ・仮面の男。その正体は…?

面出:(ユーリとサラレギーの)出会いのお風呂シーンのみ原作をそのまま忠実に描いて、お話自体はオリジナルキャラの側近とかも作ってしまって、2本でまとまる、原作とは全然違う話になっています。聖砂国に行くわけにはいかなかったので、小シマロンに行く話にしました。
西村:風呂のシーンは、え~、かなり……きわどく(一同笑)、忠実に再現しました。ゲームでも風呂場で、裸で出会ってるんですけど、OVAでもまた裸で風呂場で(笑)。何度も何度も裸で風呂場で出会うっていう(笑)。すごいことになっています。
――今回のOVAのストーリーに関して、原作者の喬林 知先生からは何かご要望はありましたか?
面出:監督が書いてる3話目…(笑)
西村:(思い出し)ああっ! あれは喬林先生の要望だよね!! 今回、5本のシナリオのうち、3本を面出さんにお願いして、残り2本を僕が書かせてもらってるんですけど、そのうちの3巻目「乾いた風」は、喬林先生から「こういう話はどうですか?」と言っていただいたお話なんですよ。「2人乗りの古代魔動装置か何かがあって、それに乗った2人がムニャムニャすると発動する、なーんて」って(笑)。これだけだと何の話かわからないと思うんですが、実は昨年『シムーン』というオリジナル作品の監督をしていまして、それはどんな話かというと、2人乗りの戦闘機っぽいものに2人で乗って、キスをすると発動するというものだったんですね。
――あの美少女キャラが満載な…(笑)
西村:それです(笑)
面出:喬林先生が冗談で「マ王でやったら面白いですよね」って言ったら本当になってしまった(笑)
西村:シャレでプロットを書いてきて、みんなで笑って次に行こうとしたら「いいですね、このプロット」って言われて(笑)。それで、やることになったんですよ。向こうサイドは大丈夫なんでしょうか。結構心配です(一同笑)
面出:あとは、細かい打ち合わせの中で、こういうふうにしてほしい、ということはありました。サラレギーの喋り方のチェックとか。
西村:お話作り全体に関してはこちらで出したものをそのままオッケーしていただきましたね。
――TVシリーズでも「禁忌の箱」や「初代魔王」など、アニメ版ならではのエピソードが盛り込まれていましたが、そのあたりでも喬林先生からはアニメスタッフの皆さんに委ねるというスタンスだったんでしょうか?
面出:原作をそのままやる方が喬林先生的には嫌だったみたいです。恥ずかしくて。「自分が書いたセリフをそのまま言われるのは嫌だ」って(笑)。「変えてもらった方がこちらは気楽に見られます」って言ってましたから(笑)。「勝手に考えてもいいですか」って言ったら「どうぞどうぞ」って言ってくださって。こちらで考えたものを先生が見て「じゃあ、私はこんなのを書く」って言って。
西村:わりとそういう感じでしたね。お互いこういう話を書いたら、「じゃあこっちはこうするぞ」とか、「だったらこんな話はどう?」みたいな。TVシリーズは原作をいただいて作っているのに、お互い良い感じで切磋琢磨し合ってるところがありました。極端に言うと「そのアイデア、いただき」(笑)とか、ちょっとあったよね。
面出:シャレで言ったのがそのまま本編に入ってしまうなんてこともありました。
――そうして原作とアニメとで相乗効果が生まれていったんですね。今作は2年以上続くロングシリーズとなりますが、TVシリーズの時も含め、作品を作る上で心掛けていることを教えてください。
西村:これは多分、面出さんも全く同じことを思っていると思うけど、とにかく自由に作ることは許可をいただいたし、こちらも楽しいのでやっているけれども、「原作の大筋からは絶対に外れない」ということだけは必ず守る。そこを外れて無茶なことをやったりは絶対にしない。だから原作を読んでいる人がアニメを見ても基本的にキャラクターは変わってないし、世界観も変わってない。その幅の中でやることをとても大事にしています。
面出:設定は原作遵守で、シナリオはそこから発展させている感じです。あまり大筋から離れない、どんなことになってもキャラクターはそこから外れない。それだけは守らないと、「ユーリはこんなことしないでしょ」と思われてしまったらおしまいなので。あとは、あまりシリアスな展開が続くと、見ている方もだんだん息がつまってくるので、この辺でギャグを入れるとか、良い意味でのお約束みたいなものも外さないように心掛けました。



▲監督考案のコンラッドのギャグも要チェックです☆


西村:原作を読むと、実はシリアスな展開が結構多いんですよね。だけどあれをTVシリーズでやると、バランス的にかなりキツかったんじゃないかなと思います。アニメの方は、シリアスな展開って本当にちょっとだけだもんね。でもあれはあれでよかったと思います。たとえば、コンラッドのダジャレって何でもよさそうじゃないですか。でも駄目なんですよ。スタッフのみんながすごくシビアなんです。僕が書いてきたシナリオを、「コンラッドはこんなダジャレ言いません」って面出さんがすごく冷たい声で突き返してきたりするんですよ(笑)
――コンラッドのダジャレに関しては、ものすごくジャッジが厳しいんですね(笑)
西村:そう、むちゃくちゃ厳しいんです! 面白いからいいというわけじゃなくて、コンラッドが言いそうなダジャレじゃなきゃ駄目。「じゃあ来週までに考えてきてください」、「はい、わかりました」みたいな(一同爆笑)
面出:3回くらいやり直しましたね。
西村:書き直して来て、「これも駄目」って却下されて。すごかったです。どれだけ寒いかとかシチュエーションとかすっごい細かい。「こんなシーンでは、コンラッドはそういうこと言いません」って、けんもほろろなんですよ。出来上がったものを見ていただければわかりますけど、死ぬほど他愛ない(笑)。これで監督がこんなに苦悩したなんて誰も気づかないくらいなんですけど(笑)、大変だったんです。あそこがみんなからオッケーをもらった時に「このシナリオはいけるな」って、僕は思いましたからね(一同笑)
だけどそれが、原作のキャラクターからは絶対に外れない、でもその中だったら好きにやっていいよ、っていうことですね。これは多分、今からまったく新しいライターの人が入って来てもわからないでしょうね。こちらも説明に困るし。
面出:なぜこれがよくてこれが駄目かっていう説明ができないから(笑)
西村:説明ができないくらいのところまで、スタッフの気持ちが来ているからなんでしょうね。なんとなく「これは違うよね」というのがわかる。
あと、役者さんたちの『マ王』のイベントの影響も受けています。たとえば、当初ギュンターはもっとシリアスに作るつもりだったんですけど、イベントに行くと「ギュンター汁」が許容されているんですよ。「ああ、この辺のバランスなんだな」というのがすごくわかったし、お客さんがすごく楽しそうで、それを拒む理由はどこにもないと思いました。
『マ王』って、言ってしまうとキャラ物なわけですよ。キャラクターたちが美しく現れて、美しい声で喋る。そこが作品の魅力のかなりを占めると思うんですが、そこにイベントの要素が入ってくるとキャラクターがワアッと広がるんですね。多分、役者さんたちの中でもキャラクターがかなり出来上がっていて、そういう振りをちょっとするだけで彼らも広げてくれる。たとえばOVAの1話の馬車の中で話すシーンとか、「アドリブで」って言ったらすっごく楽しそうだもんね。
面出:もう好きなだけという感じでしたね(笑)
――スタッフの皆さんも、キャストの皆さんも、イベントでのファンの方の反応から、そのあたりのツボを心得ていてるんですね。
面出:それもありますし、原作サイドからもリークされてきます。「こんなところが受けてるみたいです」って(笑)
西村:見ている人たちに対して、受け線狙いで媚びてるという、極端な言い方も出来るかもしれないけれど、そういう感じではないんだよね。
面出:こういうところが楽しいでしょう? 私たちも楽しいです、っていう感じがありますよね。こちらが媚びて作ると視聴者が引いちゃうということもあると思いますが、作り手もこういうところが楽しいと思うし、受け手も楽しいと思っているだろうということがわかっているので。
西村:これまでは、見ている人の意表を突いて勝負をかけるぞ、という作品作りの方が好きだったんですよ。でも『マ王』はそうではなくて、先ほど面出さんが言ったとおり、こちらが「ここが面白いんですよね」と思った部分で「面白い」と言ってくれた。「やっぱりそうですよね、じゃあこっちはどうでしょう」みたいな作りをしています。
いろいろなところから話を聞くと、いわゆる原作ファンとTVシリーズのファンがすごく仲がいいそうなんです。嬉しいなと思うんですけど、こういうことはわりと珍しいと思うんです。
面出:普通は、ガチガチの原作ファンの人はアニメ否定派ということが結構多いそうなんですけど、『マ王』では両方好きという人がかなりいるらしくて、それほど否定されることもあまりありませんでした。多少、原作のあの辺を抜かしたな、ということはありましたが、(原作と)全然違う、という批判は来ませんでした。
――『マ王』がファンからこれだけ長く愛される理由は、まさにそこあるんですね。







西村:仲がいいんですよ。原作サイドと編集サイドとアニメを作っている現場、さらにはファンの人たち。何故でしょうね? 和気あいあいと楽しく、「こんなのどう?」とか「あれが面白い」、「これがいい」という感じの作りになってますね。でもそれってやはり、喬林先生のキャラクター作りによるところがかなり大きいと思います。こういう言い方は失礼だけど、変に懐が広いんですよ。ただ広いんじゃなくて、変に広い(笑)。あれがすごく気持ちがいい。このお話って、言ってしまうとボーイズラブ直前、みたいな部分があるじゃないですか。危ないことはしないけど、その一歩手前までは来てますよ、みたいな。なのに、キャラクターが全員すごく良識派なんですよ。みんなが一定の社会常識を持った中で、ボーイズラブ直前のことをやっているという。これはつまり喬林先生のキャラクター作りだと思うんです。すごく安心して見ていられるんだけど、ちょっとドキドキっていう、ちょうどいいところにあるんだと思うんですよね。
これ、前にもどこかで喋ったことあると思うんですが、『マ王』の監督の話が最初に来た時、「西村さん、次、これですよ。ボーイズラブです」って言われたんですよ。「ボーイズラブって何ですか?」みたいな(笑)。その時初めて「ボーイズラブ」という言葉を知りました。でも原作の小説を読んでみると、そうではない。すごく良識的な話で、僕が「いいなあ、こいつ」と思えるような高校生が主人公でビックリしたんですよ。いつまでも普遍的なキャラクターとして生きられる。その辺がみんなに受けているんだと思います。
面出:最近の作品は人がバタバタ死んでしまったりというものが多い中、『マ王』は絶対そんなことにはならないという安心感がある。どんなにシリアスでどんなにユーリが落ち込んでも、結局最後は何とかなるだろうって、みんなが思っているから安心して見られるんですよね。
西村:面出さんは、「TVシリーズの最終話は絶対ハッピーエンド! 私が不幸にはさせません!」って(笑)、そんな感じだったんですよ。(最終回を)見ていただければわかりますけど、「ここまでするか!」みたいな大団円(笑)。「おい、ちょっと待て! 今までの苦労は何だったんだ!」というくらいのハッピーエンドになっているんだけど、僕はそれを作った時に、自分でフィルムを見ていてすごく気持ちよかったんですよ。「フムフム」って見ていられた。それで、見ている人の反応はどうなんだろうと思っていたら、すごかったですよ。僕とまったく同じ感想だった。つまり、「ベタベタな大団円で誰も不幸にならない、こんなのアリかよ、でもこれが『マ王』だよな!」というリアクションなんですよ。「『マ王』はこうあるべきだし、こうなると思って見てました!」、「思ったとおりになってすごく嬉しかった!」というのがほとんどの人の感想で、この時「あ、『マ王』ってこういうものなんだな」と改めて思いましたね。特別なことが起こるとか、誰かが死ぬとか、そんなことを求めているんじゃなくて、『マ王』を見て幸せな気持ちになりたいって、みんなそう思ってるんだなって思いました。さらに(キャラクター原案の松本)テマリさんと喬林先生が最終回をホテルで5回も見たと聞いた時は嬉しかったですね。
――何回見ても幸せな気持ちになれるということですね。
西村:僕だってそう思うもんな。後半を丸々使ってあれだけのことやるなんてすごいですよ。何も起こらないですからね(一同笑)。帰ってくるだけです。
面出:最終回も本当はすっごく(脚本が)長かったんですけど、切ってしまいました(笑)
各キャラのエピソードをバーッと入れていたんですけど、どうやってもさすがに入らなかった(笑)
――それはもったいないですね。ぜひどこかで見たいです。
面出:どこかに脚本として載せられたらいいな、といつも思っています。「この辺は、実はこうなってました」とか、各キャラにこんなエピローグがありましたよって載せられたら面白いだろうな、でも(ファンに)怒られるだろうなって思ってました。「何故切った」って(笑)
――そんな魅力的なキャラクターたちですが、お2人の好きなキャラクターは誰ですか? その理由も教えてください。
西村:これまでも何度かその質問を受けて、その度に違うキャラの名前を言ってるような気が…(笑)。 最近はヴォルフラムが好きなんですよ。一途さがいいですね。健気な性格がいいと思います。
――ヴォルフは、原作よりアニメの方が、ユーリへの愛情を積極的に示してるような気が…(笑)
西村:しますよね(笑)
面出:一緒にいる時間が長いので、いつの間にかそんなことに……(笑)
西村:この間、ボストンでアニメーションのイベントがあって、呼ばれて行ったんです。『マ王』ファンの人たちとパネルディスカッションでいろいろ喋ったんですけど、ケンブリッジ大に通う女子大生が、「『マ王』が大好きなんです」ってやって来て。「ヴォルフラムが、原作のあのキツイ性格が、アニメではちょっと甘いんだけど、何故ですか?」と質問されて(一同爆笑)。「……いや、俺の趣味なんだけど」みたいな(笑)話をして、「つまりヴォルフラムはツンデレなんです」と言ったら、「ツンデレって何ですか?」って聞かれて(笑)。「ツンデレというのは~」と説明したら「わかりました」って。何がわかったのかはよくわからないけど(一同笑)、アメリカでは “ ツンデレ ” という言葉はまだ広まってないって言ってましたね。
――それをきっかけに、広まるかもしれませんね(笑)
西村:彼女が広めてくれるんじゃないかと思っています(笑)。彼女にも指摘されたとおり、確かにヴォルフラムはちょっと柔らかいですかね。原作の方がもっとキツイ性格なのかな?
面出:(原作は)ユーリと一緒にいる時間が少ないんですよ、ヴォルフラム。案外一緒にいないんですよね。
西村:TVシリーズだとほとんど一緒にいますから。その差は大きいよね。3巻もヴォフルラムとユーリの話なので。
――ヴォルフとユーリが『シムーン』な感じで(笑)
西村:そう。危険な感じがしますね(笑)。(ふと考え)…後半は僕、何気なくコンテを描いてたんだけど、あの辺ってよく見ると、布団の中で2人で並んで寝てるんだよ。ヤバイよね(一同笑)。ちょうど今、原画が上がって来てそれをチェックしてるんだけど、見たら布団の中で一緒に寝てる絵がいっぱい出てきて「アレ?」って(笑)。ここまでは全然気にも留めなかったのに、実際の原画を見ちゃうと、2人とも寝巻き着ちゃって、結構危ないことに……。
―― 一歩手前じゃなくなっちゃいますね(笑)
西村:本当ですよ(笑)。それで、ヴォルフラムの寝巻きをヒラヒラのネグリジェで描いてきたものに直しが入っていて。やっぱりあのピンクのヒラヒラはちょっとマズいよなあ、みたいな(一同笑)。ここはぜひ楽しみにしてください。
面出:私はいつも徹頭徹尾、ユーリと答えています。私は物語を書く時は主人公が1番好きっていうタイプなので、どうしても主人公贔屓になるんですよ。それにユーリを中心にお話を考えるので、考えているうちに好きになってしまうんです、情が移っちゃって。ユーリの主人公らしい真っ直ぐな性格も好きです。でも周りからはコンラッド好きと思われているらしく、おかしいな、そんなこと書いたかな? って(笑)。ビジュアル的にはコンラッド好きですけど。
――それはおそらく、コンラッドが正統派なカッコいいキャラクターとして描かれているからなんでしょうね。
面出:コンラッドは崩しちゃいけないというのだけは最初からずっと言っていて、「寒いギャグを言う時以外は崩すな!」と(笑)。それだけは守っています。コンラッドが崩れたら、なし崩しになってしまうので。カッコいいシーンをいっぱい作ったので、コンラッド好きだと思われてるみたいです(笑)
あとは、眞王とか大賢者とかはかなり自分で作ってしまったところのあるキャラなので愛着があるかな。眞王は当初、あんなに出すつもりなかったのに、後半はすっかり主役を食う勢いで(笑)。思い入れが強くて出番が増えてしまいました。
でもOVAの眞王はちょっとおかしくなってます(笑)。三枚目になってますね。
西村:面白い仕掛けもしてあるので、ぜひ楽しんでください。
――最後に、OVA『今日からマ王!R』を楽しみにされているファンの皆さんへメッセージと、第1巻「小シマロンの少年王(前編)」の見どころをお願いします。

▲眞王の登場もあり!?


▲注目の(笑)お風呂シーン
西村:久々の新しいシリーズで、きっとファンの人たちは待ってくれているに違いない、そして待ってくれているファンの人たちが見たいものを作りたいと、そんなふうに思って作ったので、きっと、きっと、喜んでもらえると思っています。楽しんでください。
1巻の見どころとしましては、それはもう、“湯気の向こうにギリギリが見える”…!(一同爆笑)
面出:『マ王』らしいところはそのまま継承して、新キャラのサラレギーは原作でも人気があるので、そこはもう崩さないように(笑)、カッコよく登場させています。あと、謎の男、側近とかもカッコいいので期待してください(笑)
お風呂のシーンは、私は画的にちょっと「ヤバイ」と思いました。ヨザックとか、すごくギリギリだったんですよ!(笑)
西村:他の人にも「あれはちょっと見えすぎなんじゃ…」って言われたんだけど(笑)、そんな感じだった?
面出:フレームアウトのギリギリでしたからね(笑)
西村:このシーンのフレームを決めるのはすごく大変だったんですよ。最初はもう少し下までフレームがあって、けど上げたんです(笑)
面出:あとサラレギーを下から パンしてるやつとか。
西村:ああ、そうそう! あれがね、湯気が多すぎて見えなくてさ、最初のフィルムを見た時に、「ちがう、これじゃない!」ってやり直して(笑)
面出:で、湯気を減らしたらまたギリギリなの(一同笑)
西村:大丈夫です。ちゃんと膝で隠れてるので(笑)
――こだわりの中で作られたお風呂シーンなんですね(笑)
西村:もうすごかったです。お風呂シーンは見どころ(笑)
面出:お話も、いいところで終わっているので、みんな「続きは!?」ってなると思いますけど、続きが出るのはずっと先です(笑)。2巻、3巻と見ながら待っていてください。

(敬称略)

第1巻アフレコ終了後のキャスト陣からコメントが届きました☆

櫻井孝宏さん(渋谷有利 役)
マ王ファンの皆様のお陰で、OVA化が実現しました。
アニメのアフレコは久し振りだったのでちょっと緊張したんですが、直ぐにマ王の現場の雰囲気が戻ったので、いつも通りの楽しい収録になりました。 今回はついに、原作でも最重要キャラクターであるサラレギーが登場します。物語にどう絡んでくるのか、僕自身もとても楽しみにしてます。かなり刺激的な展開が待っているのではないでしょうか? 皆さんも期待していて下さいね。

森川智之さん(コンラッド 役)
テレビシリーズが終わってからだいぶ経ちますが、再びアニメーションシリーズが立ち上がりました。久しぶりのアニメだったので、動くコンラッドに声を当てられて楽しかったです。テレビシリーズを収録していた頃を思い出してしまいましたね。アニメでは初登場のサラレギーも注目ですが、ユーリがひどい目にあわないように行って欲しいですね。待ちに待った動くレギュラーメンバーたちを楽しみに待っていただけると嬉しいと思います。

井上和彦さん(ギュンター 役)
いつも応援ありがとうございます。1年半ぶりのアニメーションですが、そんなに開いてたのかという感覚がまったくなく、いつものムードで始めたんですが、いざ絵を目の前にするとところどころで口が合いにくかったりして、久しぶりなのを実感しましたね(笑)。CDドラマとかをやっているうちに自分たちの好きなタイミングでやるようになっていたんですね。
ストーリーはまだ1話ですが、これがどういうふうに展開して行くか、そしてアドリブをどこまで入れられるか楽しみにしています。
オンエアから1年半経ってのシリーズですが、こうやって形になったのはみなさんの応援があればこそです。僕等も楽しんでやって行きますので、ファンのみなさんも大いに楽しんで笑って下さい!

斎賀みつきさん(ヴォルフラム 役)
満を持して戻ってまいりました、動きまくるマ王です! またマ王ファミリーに会えてとても嬉しいです。
アニメーションという形でのマ王はとても久しぶりだったのですが、その間ドラマCDやゲーム、ラジオやキャラソンでマ王の世界の住人たちとは常に一緒に居る感じだったので、改めて緊張したり気負ったりすることもなく楽しく収録することができました。
今回はサラレギーも加わり、さらににぎやかになっていきます。まだまだ続く、広がりまくるマ王ワールド、ぜひ、楽しんで下さい。私たちもめいっぱい楽しみます。応援よろしくお願いします。

宮田幸季さん(村田 健 役)
アニメが終わってOVAになるという話を前々からしていたのですが、ついにアフレコとなりました。
僕の役は最後にしか出てこなかったんですが、サラレギーがどんな動きをするかによって変わっていくと思います。OVAはいろいろな展開をして行くので、先が読めません。ぜひ皆さんもどうなるのかわくわくしながら今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。これからも『今日からマ王!』に注目してくださいね。


Characters

ユーリ【渋谷有利】
CV:櫻井孝宏


主人公。水洗トイレから流されて、第27代魔王(眞魔国国王)に就任することになった野球好きの高校生。負けん気と正義感が人一倍強い。
銀行家の父と少女趣味な母と優秀な兄がいる。


ヴォルフラム
【フォンビーレフェルト卿ヴォルフラム】
CV:斎賀みつき

前王の三男。ユーリ曰く、“黙っていればウィーン少年合唱団OB”な美少年。
魔族としてのプライドは山よりも高く、ひょんなことからユーリの婚約者になってしまった。母方の血を濃く受け継いで、炎の魔術を得意とする。


コンラッド
【ウェラー卿コンラート】

CV:森川智之

前王の次男。剣の名手だが、人間と魔族の間に生まれたため魔力を持たず、魔王の息子でありながら眞魔国十貴族に加えられていない。
地球に赴いたときにユーリの母と会い、名付け親となった。


サラレギー
CV:石田 彰


ユーリたちが旅先で出会った少年。その正体は、若き小シマロン王。
人間にとっては恐怖の存在である魔族のユーリたちに対して、友好的に接してくるが…。

渋谷有利、職業・高校生、兼――魔王!? 大ヒットロングシリーズ『今日から㋮王!』とは?






正義感と負けん気が人一倍強い渋谷有利(ユーリ)は、不良にからまれていたメガネくんを助けて返り討ちに遭い、公園の洋式トイレに連れ込まれた挙句、便器に顔を…と思った矢先、なぜかいきなり水流にのまれてしまった!
目が覚め辿り着いた先は、欧風異世界。しかも、びしょ濡れ学ラン姿のユーリを見た人々は恐怖におびえ、大パニック! 大騒ぎになってしまう。
なぜなら…そこでは、黒目・黒髪・黒衣は、最強の“魔王”の証だったのだ!
突然異世界に流され、勇者扱いされるどころか、恐怖の“魔王”にされてしまった少年・ユーリの運命やいかに!?

原作は喬林 知の著作、「今日から㋮のつく自由業!」(角川書店/角川ビーンズ文庫刊)を1作目とするシリーズ、通称「まるマ」シリーズ。
累計450万部を超える大ヒットを記録する本作は、正義感溢れる主人公・ユーリを始めとするバラエティに富んだ美形キャラクターたちと、抱腹絶倒なストーリーが女性ユーザーを中心に熱い支持を受け、アニメ化が決定。
タイトルを『今日から㋮王!』とし、2004年4月よりNHK BSにて放映がスタートすると、さらに幅広いファン層を獲得し、2年間の長編TVアニメシリーズとなった。
TVアニメの放映が終了した後も、PS2版ゲームやPC版ゲーム、新作ドラマCDにネットラジオ、そしてコミック化(角川書店/月刊「ASUKA」にて連載中)など、活発にメディアミックス展開がされている。

そして今秋、待ちに待った新作アニメーションがOVAとして発売決定!!
全5巻を今秋~来春でリリース予定だ。
ますます広がる㋮ワールドに、これからも目が離せない!!









▲初回版限定・描き下ろし原作イラストジャケット



▲通常ジャケット

OVA『今日から㋮王!R』第1巻「小シマロンの少年王(前編)」

10月26日発売
【価格】3,990円(税込)
  アニメイト限定版:5,775円(税込)
【収録時間(本編)】30分
【特典】
・工藤裕加さん描き下ろしジャケット
・ライナーノート
・ピクチャーレーベル
【初回版限定特典】
・ポストカード2枚封入
・原作イラストを担当する松本テマリさん描き下ろしジャケットと通常ジャケットのリバーシブル仕様
【アニメイト限定版特典】ドラマCD「裏㋮R!」

【STORY】
カロリアの視察に訪れた魔王陛下一行は、フリンの計らいで万病に効くという秘境の温泉宿に招待される。
貸し切りのはずの羊風呂で出会った人物は…!?



★OVA『今日から㋮王!R』 発売記念イベント 開催決定!!★

イベント名:~今日から㋮王!R 発売記念~ 眞㋮国 春の感謝祭
開 催 日:2008年2月24日(日)※時間は未定です。
会 場:日本青年館
内 容:トークショー&オリジナル朗読ドラマなど
出演予定:櫻井孝宏、森川智之、斎賀みつき、井上和彦、宮田幸季
司 会:かかずゆみ
参加方法:OVA1巻及び2巻に封入の専用ハガキにてご応募いただいた中から抽選でご招待!!
 ※専用ハガキ1枚で1回分のご応募となります。
運 営:㈱オンリード
主 催:㈱ケンメディア


OVA『今日からマ王!R』 公式サイト

まるマ公式サイト「眞魔国王立広報室」

『今日からマ王!』関連商品を検索



CAST
渋谷有利:櫻井孝宏
ヴォルフラム:斎賀みつき
ギュンター:井上和彦
コンラッド:森川智之
グウェンダル:大塚明夫
村田 健: 宮田幸季
ヨザック:竹田雅則
フリン:鷹森淑乃
渋谷美子:かかずゆみ
渋谷勝利:小西克幸
眞王:三木眞一郎
サラレギー:石田 彰
ベリエス:東地宏樹
STAFF
原作:喬林 知「今日から㋮のつく自由業!」(角川書店 角川ビーンズ文庫)
キャラクター原案:松本テマリ
監督:西村純二
シリーズ構成:面出明美
キャラクターデザイン:工藤裕加
美術監督:小山俊久
音楽:吉川洋一郎
OPテーマ&EDテーマ:THE STAND UP
音響監督:高寺たけし
アニメーション制作:スタジオディーン

(c)喬林 知・角川書店/HNK・総合ビジョン/眞魔国王立電影局
『今日から㋮王!R』キャラクター設定画 大公開!!! 第1巻「小シマロンの少年王(前編)」用の貴重な設定資料だ!!

▲ユーリの旅姿    ▲ヴォルフラムの旅姿


▲コンラッドの旅姿   ▲ギュンターの旅姿


▲サラレギー    ▲仮面の男


プレゼントコーナー!!!


今回、インタビューにお応えくださった西村純二監督&シリーズ構成・面出明美さんのサイン入り
OVA『今日から㋮王!R』ポスターを抽選で5名様にプレゼント!! どしどし応募してね♪
(提供:ケンメディア様)

◆募集期間:2007年10月10日(水)~11月9日(金)24:00まで

※応募は終了しました。多数のご応募ありがとうございました。


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