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【interview】
超話題作!! 劇場版『空の境界』第一章「俯瞰風景」キャストインタビュー!!
[11月30日]
TVアニメ化もされた『月姫』、『Fate/stay night』の生みの親、TYPE-MOONのストーリーテラー・奈須きのこ氏の『空の境界』がついに映像化!! 12月1日(土)より、テアトル新宿にて劇場公開となる。
10年前に初出されて以来、「映像化は困難であろう」と言われ続けた本作の待望のアニメ化。その上、七章からなる物語を、前代未聞の〈七部連作映画〉として公開されるという。
そんな超注目作の第一章「俯瞰風景」のアフレコを終えたキャスト陣にインタビューが行われた!
―― 『空の境界』の印象や感想をお聞かせください。
両儀式 役:坂本真綾さん
(以下 坂本)
大変人気のある原作の、満を持しての映像化ということで、オーディションに受かったと聞いた時は、「大変な役を仰せつかったなあ」とすごく緊張しました。
七部作の一作一作を大切に演じさせていただきたいと思っています。
黒桐幹也 役:鈴村健一さん
(以下 鈴村)
黒桐はオーディションで決めていただいたんですが、僕は『真月譚 月姫』という作品で志貴(しき)という名前のキャラクターをやっていて、彼と黒桐の風貌がよく似ていたので「運命かな」なんて思って今日は収録に臨んだんですが、さっき裏で聞いたら「偶然です」って言われました(一同笑)。なんの運命もないようです(笑)。めげずに頑張ろうと思います。
蒼崎橙子 役:本田貴子さん
(以下 本田)
純粋に、大作に参加できて嬉しいです。
人気作ということで、きっとファンの方も大勢いらっしゃると思うので、そのプレッシャーとともに、七部作を頑張っていきたいと思います。
黒桐鮮花 役:藤村 歩さん
(以下 藤村)
原作を上下巻と読ませていただいたんですが、命について深く考えさせられることも多く、知らず知らずのうちに惹き込まれていきました。その魅力がアニメになって皆さんにも伝わるように演じていけたらいいなと思っています。
巫条霧絵 役:田中理恵さん
(以下 田中)
一度読んだだけではストーリーのすべてを理解することが大変難しい原作であると同時に、とても考えさせられる作品だなという印象を受けました。
映画館で完成したものを観たときに、また違った印象を受けるんだろうなと思いつつ、必死でアフレコに挑ませていただきました。
ファンの方にも観て、楽しんでいただければなと思います。
―― 演じられてのキャラクターの印象をお聞かせください。
坂本
:和服に革ジャンという見た目からもすごくミステリアスな女の子なので、やはり演じるに際しても謎めいた部分が多く、難しい役柄だなあと思いながら、今日は現場に来ました。
彼女はよくしゃべる性格でもないですし、大事なことは橙子さんが全部説明してくれるので(笑)、第一章では戦闘シーンで「式はすごく強い」ということ以外、何を考えているのかますますわからないという印象を受けるとは思いますが、逆にそこを大事にして、作品を観る方の想像で式というキャラクターを感じていただけるよう、なるべくシンプルに演じようと心掛けました。
鈴村
:多分、作品中で一番「普通の人」で、これからもずっと「普通の人」というところに位置づけられるキャラクターだと思って演じています。
ただ、「普通の人」なんですが、周りの人にしてみると「普通じゃない」。他の人ではなかなか言えないことを当たり前のように言うことで周囲に影響を与えている、という印象を第一章では受けたので、言葉にしていることがそのまま素直に伝わるように心掛けました。
本田
:坂本さんもおっしゃっていましたが、橙子はストーリーテラーとして今後もしゃべり倒していきそうな気がしていて、今も私の原作本は、波線が引いてあったりして、まるで教科書のようになっているんですが(苦笑)、これから本田貴子として、蒼崎橙子と戦っていかなくてはいけないんじゃないかと思っています。
難しい役どころではありますが、負けないように頑張っていきたいと思います。
藤村
:第一章では、最後のほうにチラリと出てきて、謎めいた登場をした鮮花ちゃんですが、原作を読ませていただいての印象としては、凛としていて清くて、私に持っていないものをたくさん持っている、まさに理想の女の子だなあと思いました。
七部作なので、これから鮮花ちゃんもいっぱい出てくるといいなあなんて、期待しています(笑)
田中
:霧絵は “ 二重存在 ” という、1人は浮遊体のように彷徨い、もう1人は病室で臥せっているという、大変難しい役どころでした。
病弱な子で、病弱ゆえに心まで弱ってしまってもう1人の自分が浮遊体として出てくるんですけど、「納得して自殺をする」ということに対して、私自身、それを理解することが難しくて、どうすれば観ている方に霧絵の想いが伝わるのかなあと思いながら演じました。
最終的に彼女は、式によって救われるんですけど、「どういう意味で救われるのか」という点ですごく考えさせられる内容だなと思いました。
―― 第一章「俯瞰風景」での、注目のシーンを教えてください。
坂本
:テーマが重く、全体的に色彩も暗めな作品ですが、そんな中で黒桐と式のシーンは、すごく救いになっているのではないかと思っています。
戦っている時のカッコいい式や、黙って考え込んでいる時のミステリアスな式とはまた違った、一番 “ 素 ” に近い彼女が見られるのが、黒桐と会話をしているシーンかなと思ったので、そのあたりを楽しみにしていただければと思います。
鈴村
:冒頭の、式と黒桐のシーンをぜひ観ていただきたいなと思います。
実はそのシーンは、最後まで全部録り終わった後に、「もう一回やろう」ということになって、録り直していただいたところなんです(苦笑)。その甲斐あってか、自分の中でも納得の距離感が出せたというか、2人の間によい関係が出来上がった気がしているので、自分でもどんなシーンになっているのか観るのが楽しみなんですけど、皆さんにもぜひ観てほしいかななんて思います。
本田
:私も冒頭の式と黒桐のシーンは、傍らで聞いていても「2人が一緒にいる時の雰囲気ってきっとこんな感じ」というのが伝わってきて、1作目の導入としては、今後を期待させるような2人の関係が垣間見れる、素敵な感じに仕上がっていると思います。
藤村
:作中の背景や音楽が、雰囲気があってすごく素敵で、気持ちが作品に惹き込まれていく感じがしました。
あとは、私は式が纏う雰囲気がすごく好きで、特に幽霊と戦うシーンでは瞳が輝くんですよ! それがすごく綺麗で、動きもカッコ良くて、是非その辺りを楽しみにしていただきたいなあと思います。
田中
:全体的に重たいシーンが多く、自分が出ているシーンも胸が締め付けられるような思いで演じていたので、冒頭の、黒桐が式にアイスクリームを差し入れするシーンは、黒桐の優しさとか、「男の人ってそういうことを考えながらアイスクリームを買ってくるのか」なんてことを思って和んでしまいました(一同笑)
そんな和やかな雰囲気が伝わってくるこのシーンが、一番印象に残っています。
でもきっと、印象に残るシーンというのは観る方それぞれ違うと思うので、是非ご覧いただいて、ご自身で感じていただけたらなと思います。
―― 男性キャラが黒桐だけではあるんですが、登場キャラクターの中で、恋人または友人になるとしたら?
坂本
:黒桐については、小難しくて普通の人ではちょっと手に負えないような式を全部包み込んでいるあたりは、「実はスゴイ人なんじゃないか」と思ったり、「実はスゴイ鈍い奴なんじゃないか」と思ったりするんですけど(笑)、優しくてすごく穏やかで、実際にはいないくらい素敵な人だと思います。
鈴村
:式ですね。今風に言えば “ ツンデレ ” みたいな。
最後のほうの2人(式と黒桐)のシーンで、式がゴロゴロしてるんですよ(笑)。ビルを飛び越えちゃうような、あまりそういうことをしなさそうな人なのに、ゴロゴロしてるっていうところが、可愛らしいなと思いました。
本田
:私は、橙子と式の関係に近いかもしれないですけど、友達として式を観察していたいです。式は、今の時代にはないくらい不器用で可愛い子なので、橙子的にはちょっと観察する部分があるのかもしれないですけど、私が友達だったら、横でからかったりしながらいつも一緒に楽しく過ごしたい、見守っていたい女友達ですね。
藤村
:私は妹(鮮花)として幹也さんを見てしまうので、「お兄さん」という印象しかないんですが、今回、式との会話を聞いていて、先ほど皆さんがおっしゃったような優しさや、恋愛という意味とはまた違う深い愛情を幹也さんに感じて、私とどうこうというより式とうまくいってほしいって(笑)思ってしまいました。
恋人という意味では、式が男だったら好きかなって思います(一同笑)
田中
:黒桐くんに、霧絵をイメージしたアイスクリームをお見舞いの品として買ってきてもらって、それを喜ぶ霧絵の顔が見てみたいです。
多分、黒桐くんのような優しい人が友達だったら、霧絵もきっと、もうちょっと違ったんじゃないかな、なんて思ってしまいました。
―― “ 二面性 ” がひとつのキーワードとなっている本作ですが、皆さんは日頃、自分の中の “ 二面性 ” を意識することはありますか?
坂本
:食べることがすごく好きなので、食べ物のことになると目の色が変わってしまいます。今日の収録でも、差し入れにマカロンがあって、2つ目もすごく食べたかったんですけどちょっと遠慮してしまったんです。今まさに、それをスタジオに置いてきてしまったことが、気になってしょうがないです(一同笑)
鈴村
:僕は犬と話している時がヤバイですね。ここでは言えないようなことに(一同笑)なってしまいます。家に可愛らしい娘が2匹おりまして、その子たちと遊んでいる時は親の顔になります(笑)
本田
:私は声とか見た目で、気が強そうなイメージを持たれやすいんですけど、多分、誰よりも小心者という、そんな二面性を持っています。
藤村
:14才離れた弟がいるんですが、私が母親代わりみたいなことをしていたのもあって、弟の面倒を見ている時や勉強を教えてあげている時は、手が出るまではいきませんけど(笑)、すごく怖いお姉ちゃんになっていると思います。外ではそういう自分を抑えているので、そこが二面性ですね。
身内だけに見せる顔ってあるじゃないですか。私はそれが他の人より顕著かもしれません。
田中
:私もお腹がすくと性格が変わってしまうというか、イライラしてしまって、そういう時って野生に返るじゃないですけど、分け合う気持ちを忘れてしまうので(一同爆笑)、そんな二面性は出さないように、お腹がすいた時はおやつを食べたりします(笑)
―― 坂本さんと本田さんは、式と橙子の “ 二面性 ” を演じ分けていく際に、気をつけようと思っている点を教えてください。
坂本
:実は、第一章ではまだもう1人の式(=織)は出てきてなくて、そちらは映画の予告で少し演じただけなんですけど、すごく難しかったです。
今日の収録で式を演じてみて、そちらが何となくまとまってきたので、ようやくもう1人の式のことを考えられるなあという感じです。これから大事に育てていきたいと思っています。
本田
:「眼鏡を外すと冷徹になる」ということに、原作者の方がどういう意図を持たせているのかを探っていくのが、今後私がしていかなきゃいけない課題のひとつだと思っています。今の段階では、橙子は眼鏡を外すことで何か目的を持とうとしている。それは敵意という意味ではなく、たとえば自分の中で何かを探求したいとか、そういうことでスイッチしているんじゃないかな、と。少なくとも、眼鏡を掛けている時は、素ではないと思って演じていこうと思っています。
―― 式を動物にたとえるとしたら何でしょうか?
坂本
:猫科で、ちょっと獰猛な感じの、チーターとかかなって思いました。
鈴村
:二面性があるというところで、マレーバク(一同笑)。ツートンカラーなんで(笑)
本田
:(真剣に悩み)わからない…
鈴村
:考えれば考えるほどドツボですよ。マレーバクかオカピあたりにしておいたほうがいいですよ(一同笑)
本田
:じゃあ、オカピで!(一同笑)
藤村
: “ 野生 ”というのは私の中で決定しているんですけど、やはり瞳の力が強くて美しい人なので、猫が一番近いんじゃないでしょうか。
でもあまりにも特殊すぎて、私の中では“ 式 ” という “ 一匹の美しい獣 ” という感じがします。
田中
:やはり猫ですね。黒猫。そんな印象があります。
―― 今回登場するキャラクターは、それぞれ特殊な能力を持っていますが、もしご自身がキャラクターと同じ能力を持っていたとしたら、どんなことに使いますか?
※ 式:直死の魔眼、黒桐:物を探す、橙子:魔術師、鮮花:発火、霧絵:二重存在
坂本
:何でも切れるので、普通に野菜を切って、美味しいものを作ります(笑)
鈴村
:FBI捜査官になって、海外で日本の行方不明者を捜したりするといいと思います(笑)
本田
:第一章には出てこなかったんですけども、原作で(橙子が)「ホウキがあれば飛べるけど」みたいなことを言っていて、「ホウキがあれば飛べるのか!」と衝撃を受けまして(一同笑)、飛べるなら飛んでみたいって思いました。
藤村
:「メラ」みたいな(一同笑)、何かを攻撃する使い方ばかり浮かんでしまうんですけど(笑)、“ 燃えるゴミの日 ” のゴミができるだけ減るように燃やしてあげようと思います(笑)
田中
: “ 二重存在 ” という能力ですごくいいなと思ったのは、1人は仕事に行って、もう1人は旅行をして、ということができるなと(一同笑)。それで、美味しいものをいっぱい食べて、遊んで、仕事に行っているほうは大変ですけど(笑)、そういうことがしてみたいです。
―― これから作品をご覧になる皆さんに、メッセージをお願いします。
坂本
:劇場で公開される作品ということで、アフレコをする前に「映像のクオリティもすごく高いものになります」というお話を伺いまして、私も早く劇場で観たいなと、完成をすごく楽しみにしています。
難しい内容のセリフも多いんですけど、音楽を含め、作品の世界に統一感があって、劇場の中で観ると、その世界観に包まれるような感じを味わえるのではないかと思います。
第一章をご覧になった方は、必ず七作すべて観たくなると思います。ぜひ劇場で体感してください。
鈴村
:台本を読んだ時は活字のパワーが強く、難解なセリフが印象的だったので、なんとなく観念的な方に寄った作品なのかなというイメージがあったんですけど、実際に映像を見て、アフレコをしてみて、そうではないなと。作品全体の雰囲気をすごく大事に作っている、かなりエンターテイメントした作品だと感じました。
なので、“ 理解しよう ” として観るのではなく、その世界観を “ 感じよう ” と思って観ていただければ、作品の中にスッと入っていけるのではないかと思っています。肩肘を張らず、気軽な気持ちで観ていただければと思います。
本田
:原作を読んだ時に感じた独特の世界観が、そのまま見事に映像化されるんじゃないかと期待しています。皆さんと一緒に公開を待ちたいと思います。よろしくお願いします。
藤村
:七部作ということで、原作のどのストーリーがアニメになるのかすごく楽しみですし、美しい映像にも期待しています。今回の第一章でも橙子さんがすごく深いことを語ってくれているので、1度観ただけではわからないところもきっと出てくると思います。なので、1度と言わず、何度も観て、この世界を何度も味わってください。
田中
:霧絵は冒頭で笑うシーンがあるんですが、音響監督さんから「劇場版なので、笑い声のサラウンドを面白くしたい」ということで、20カットくらいずーっと笑い続けるという作業があって、大変だったんですけど、それが音響効果としてどんなふうに使われるのか、すごく楽しみです。
原作ファンの方も、多分今から映画を楽しみに小説を読み返しているんじゃないかと思います。是非劇場に足を運んで七部作すべて観ていただきたいです。
劇場版『空の境界』第一章「俯瞰風景」
12月1日(土)より
テアトル新宿
にてレイトショー公開!!
上映期間:2007年12月1日(土)~12月28日(金)予定
【STAFF】
原作:奈須きのこ『空の境界』(講談社ノベルス)
監督:あおきえい(第一章)
キャラクター原案:武内 崇
キャラクターデザイン・作画監督:須藤友徳/高橋タクロヲ
脚本:平松正樹(ufotable)
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス
製作:劇場版「空の境界」製作委員会
【関連リンク】
▲劇場版『空の境界』公式サイト
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【News】劇場版『空の境界』第一章「俯瞰風景」初日舞台挨拶決定!!
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