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沙村先生、真下監督、川崎ヒロユキ氏、野島裕史登場! 沙村先生の衝撃アフレコ映像も公開された『無限の住人』試写会イベントレポート!
[07月31日]
「勝つ事こそ剣の道」と断ずる逸刀流統主・天津影久に両親を惨殺された少女・凜は、身に血仙蟲を埋め込み不死身となった100人斬りの男・万次を助っ人とし、仇討ちの旅に出る――! 1993年、アフタヌーン誌上に登場するや、その圧倒的な画力・大胆な演出・斬新な殺陣……等々により「時代劇」というジャンルを一躍、エンターテイメントの主流へと蘇らせた「ネオ時代劇」。
7月13日(日)からAT-Xで放送開始された『無限の住人』。その第1話の試写会イベント「浅野道場復興会 東京大会」が7月6日(日)に講談社講堂にて行われた。
「浅野道場復興会」とは逸刀流へ復讐を誓う浅野凜と、その用心棒である「死ねない男」卍の2人を影ながら支え、無天一流・浅野道場の復興を目指し日夜活動を続ける幕府非公認組織である。4月には、新宿歌舞伎町のロフトプラスワンでオールナイトイベントを開催し、その後も大阪、名古屋と「浅野道場復興会」のイベントを行ってきた。
アニメ成功を祈願した
「卍」の目を入れたダルマ。
今回の「浅野道場復興会 東京大会」のゲストには原作者・沙村広明先生、真下耕一監督、シリーズ構成・川崎ヒロユキさん、天津影久役の野島裕史さんが登場し、『無限の住人』第一話の上映の前にトークショーを行った。ここでは、そのイベントの模様をお届けしよう。
意外にも男女比は半々で、若者から年配まで広い年齢層の観客で埋め尽くされた講談社の講堂は、『無限の住人』ファンの幅広さを物語っていた。盛大な拍手の中、原作者・沙村広明先生、真下耕一監督、シリーズ構成・川崎ヒロユキさん、天津影久役の野島裕史さんが登場。鷲崎健さんの司会進行で、トークショーが始まった。
■下ネタで結ばれたスタッフとキャストの結束力
川崎ヒロユキさん(以下 川崎)
:
先ほど楽屋で沙村先生がカンズメになった場所だそうで、因縁めいたものを感じています。
真下耕一監督(以下 真下)
:
今日は日曜日にも関わらずありがとうございます。今日はお酒が入っていないので、乱れることはないと思います。そうは言いましても、まだスタッフは今日も最終回の詰めで頑張っています。今日は思い切りエンジョイしてください。
沙村広明先生(以下 沙村)
:
今日は暑い中ありがとうございます。歌舞伎町でのイベントでは監督ともグダグタの姿をお見せしてしまったので、今更かっこつけてもしょうがないと思っています。今日はお酒は入っていませんので、自分としては理性的に行こうと思っています。楽しんでください。
──まずは、沙村先生アニメ化の話を最初に聞いた時はいかがでしたか?
沙村
:古いものは、10年ほど前映像化の話が出たんですが、いつの間にか消えたり、若かったので格好付けて断ったりと色々していたのですが。連載ももうすぐ終わるし、焦っていたのもあると思うんですが、監督さんと会い、川崎さんの脚本が上がってきて、キャストの会議に出席させて頂くうちにだんだんリアリティを帯びてきて。放映まではなにがあるか分かりませんが(笑)。ここでぽしゃったら俺のせいです(笑)。監督ならびに川崎さんには感謝しています。長い間待った甲斐があって、こういう出会いがあったのだと思います。
──完成した作品を観た感想は?
沙村
:これも歌舞伎町の時とか、監督はお酒を飲んでは武勇伝を残しておられるんですが(笑)。言うと否定されるのですが、俺は監督はひじょうに「叙情」だなと思っています。『無限の住人』は人がバタバタ死ぬんだりするところとエロスがあり、男性的な部分と女性的な部分とあると思うんですが、女性的な部分を非常にうまく演出されていると思います。1話~3話を観ていただくと分かると思いますが、原作よりもエロス120%アップしていると思います。原作ではここはこんなに出してないはず、と思ったりしますが、「監督、グッジョブ!」と思っていました。
真下
:今後も乳揺らしますよ!(会場笑)。原作が素晴らしいので、それに負けないぐらいひたすらやっているということです。だから途中で息切れして、お酒を飲んでしまうと。(会場笑)
──アニメ化で苦労されたところは?
真下
:原作を読んで最初に一番思ったことは、登場人物達がスーパー・アブノーマルなんで、それにもびっくりして素敵だなと思ったんですが。まずこれを描いた男に会いたいと思いました。情報がなにも無かったのでモンスターのようなウルトラ芸術家で、私よりさらに年配だろうと思っていました。それが、実際には、若くて、格好良くて、さらにエアーギターまでやる男だったと。
沙村
:歌舞伎町のイベントは、ダイノジ大谷さんがいらして、話をふられてやったんですが。そこでやらないと男がすたると……(笑)。我ながら良くやったと思います。
川崎
:ちょうど今から1年ほどまでに講談社に来まして、そこから1ヶ月かけまして、原作を全部読みまして、覚えました。アニメは13話ですから、どこまで入れて、どこで終わらそうか、どこを見せ場にしようかと考え、シナリオにするのが私の仕事でした。
──今連載しているところまで入るわけじゃないですよね。2巻分を1話に入れることになってしまいますし。
川崎
:僕が参加する前に色々な案が出ていましたが。そういう話も実際ありました。1冊Aパート(笑)。最初の一週間は苦労しました。原作の持っている妖艶な部分と真下監督が考えている美学がなかなかうまく混ざっていかないんです。黒衣鯖人(鯖は旧字)なり、槇絵なり敵が出てくるんですが、敵によって作劇的な文法が変わるんですね。時代劇なんだけど、ちょっとSFが入ったり、歌舞伎的手法が入ったりするので、それをひとつひとつ探していくのが大変で。最終的には俺はこう思うと、やってしまったんですが。うまくまとまったんじゃないかなと思っています。
──アニメ化で最も注目されたのが、キャスト選定だったと思うんですが。
真下
:原作が好きで「ぜひ自分がやりたい」という方もいらっしゃいましたし、野島さんの場合は比較的早く「これだ!」と決まりました。でも通常のキャスティングとは違いまして、オーディションから2ヶ月ぐらいかかりまして。普通1週間ぐらいで、事務所に返事をしないといけないんですが、2ヶ月経つとさすがに声優さんの事務所に遅すぎると怒られました。異例中の異例のキャスティングです。
──それでは、「浅野道場復興会」に道場を潰した本人が来てどうするんだという感じですが、天津影久役の野島さんはいかがですか?
野島裕史さん(以下 野島)
:ちょっとどうしようかと思いましたが(笑)。演技はやっぱり難しかったですね。それとプレッシャーがすごかったですね。人気のある作品とキャラクターだったので。それに僕と天津は性格も全然違うんですよ。天津はクールですし、カッコイイし、ストイックですし。僕は真逆ですから。アフレコでも集まって1時間ぐらい、しょうもない話ばかりしていますから。週末にアフレコが終わるとだいたいキャストや監督と飲みに行って、だいたいどのキャストがSかMかという話ばっかり5時間ぐらいしていると(笑)。それも毎週ですよ。ゲストに来たあの人はMだ、とか。
沙村
:普段そんな話をしそうもないキャストにSかMか聞きだそうとしてましたから(笑)。飲み会でも野島さんは下ネタばっかり喋っていましたよね(笑)。俺はそういう話は大好きですけど。
──沙村先生はドSなんですか?
沙村
:そういうことになっています(笑)。自分では下ネタが好きなんですが、シャイなんで、なかなか聞くことができないんで、野島さんがふってくれるので助かっています。(凜役の)佐藤さんや(槇絵役の)能登さんはどうなんですか?とか聞いてくれて。(会場笑)
川崎
:僕は監督の要望で毎週歌舞伎町のロフトプラスワン状態です。(一同笑)
真下
:誤解のないように言っておくと、アフレコというの非常に集中力を発揮するので、集中したら、解放もしないといけない。セオリーですから。誤解しないように(笑)。
野島
:こんなメンバーですが、収録現場は意外と静かで集中してやれました。終わったら解放しないといけないですからね。
■沙村先生のアフレコ収録、衝撃映像公開!
ここでなんと、沙村先生がアフレコに挑戦したことが発表された。さらにその収録現場の模様をおさめた衝撃映像、「盗撮映像 沙村先生はじめてのアフレコ」が上映された!
まさに、衝撃。先生のセリフは、「八文」「毎度」だけだが……。「はちもん」の一言を聞いただけで、場内は爆笑に包まれた。沙村先生は初めてのアフレコにも関わらず、アクセントをアドリブするという大物ぶり。それには即座に監督もいいか悪いかコメント出来ない状況だった。このセリフを話すキャラクターは実は原作では自分をモデルにしたという。打ち合わせで沙村先生がそれを明かした時に、それなら声もということになったそうだ。沙村先生の声が聞けるのは、第10話になると言う。オンエアを刮目して待て!
■
よゐこの有野晋哉さんから応援メッセージ映像上映
その後、『無限の住人』の大ファンだというよゐこの有野晋哉さんの応援メッセージが上映された。『無限の住人』は近所の本屋さんのポップを見かけて出会ったという。毎巻発売されるごとにまた1巻の最初から読み直して味わうという有野さん。その中で一番印象に残っているシーンは、22巻で吐鉤群(はばき かぎむら)の奥方が自害した直後、鉤群が後任の新番頭の後頭部を握るところだという。鉤群の気迫のこもった手の表現がすごいと絶賛していた。また沙村先生はエロい人だと告白。そしてアニメでも様々なシーンがどのように表現されるのか楽しみだと語った。
──有野さんとはお会いしたことがあるんですね。
沙村
:有野さんと以前対談した時は、予想と違い、徹底して聞き側に回ってくれたんです。僕も会話を盛り上げるために「どんな女の体が好きですか?」と聞いたんです。有野さんは目を輝かして「僕は太めで巨乳が好きなんです」と言っていました。それで、先生はエロい人でしたと言っていたんだと思いますけど。それからエロいのは、俺じゃなくて監督だと言ったんですけど(笑)。
真下
:エロエロと言っていますけど、言葉が悪い。これは「エロス」です。「エロス」と「タナトス」というのがありまして、これは「エロス」です。美しさの方ですから、是非観て確かめて、堪能していただきたいと思います。
■最終話までクオリティが落ちない作品
──監督が一番こだわった点はどこですか?
真下
:それはもちろん映像と役者さんと音楽。映画ですから音と一緒に堪能してください。それが果たしてエロなのか、儚さなのか、それも自分の中で判断してください。スタッフが最終回まで一生懸命、命がけで作っていますので、そのスタッフの熱意と共に観てください。お願いします。
──最後に一言ずつメッセージをお願いします。
野島
:キャストみんな、原作の大ファンの関さんをはじめ、原作も読み込んで、集中して魂を吹き込んでいます。大画面で観るチャンスもそうそうないと思いますので、是非楽しんで観てください。
川崎
:アニメーションは状況によって、1話は良かったのに、話数を追うごとにだんだん右さがりになって来ることもあるんですが、今回は大丈夫です。すごいです。本当にこの作品に関われて脚本家冥利につきると思いました。ありがとうございました。
真下
:エンジョイしてください。『無限の住人』のドアがやっと開きました。
沙村
:アニメを観てくださる人の中には声優さんや監督のファンがいると思いますが、一番怖いのが原作のファンで。アニメーションと原作は違うところがいっぱいあるんですが、違うところを「こんなんじゃない」と全て欠点として捉えてしまう人がいると思うんです。でも冷静な目で観ていただければ全部良くなっているはずです。フラットな目で楽しんでいただければすごくいい作品だと思います。よろしくお願いいたします。
その後、前週に完成したばかりのノンテロップバージョンのOP・EDを含めた第一話が上映された。監督が言っていた通りOP・EDは「そう来たか!」と思える映像になっていた。本編もハイクオリティな映像美。是非オンエアもしくはDVDでこの作品を観て欲しい。
【放送情報】
キービジュアルスタッフ
原画:山下 喜光
仕上げ:小島 真喜子
コンポジット:加茂 あゆみ
AT-Xにて7月13日(日)より隔週放送開始。
全13話。
第一話 「罪人」:7月13日(日)24:00~
リピート放送:7月19日(土)19:00より本放送
翌週土曜19:00他にてリピート放送予定
(リピート放送は変更となる場合がございます。)
第二話 「征服」:7月27日(日)24:00より
(リピート放送:8月2日(土)19:00より 他)
第三話 「恋詠」
第四話 「天才」
第五話 「執人」
【DVD情報】
2008年8月29日より、毎月下旬にリリース。
(全7巻)
価格:限定版予価6,800円
通常版予価4,800円
限定版は沙村広明描き下ろし表紙豪華BOX入り。
【STAFF】
原作:沙村広明(講談社 月刊「アフタヌーン」連載)
監督:真下耕一
シリーズ構成:川崎ヒロユキ
キャラクターデザイン:山下喜光
得物デザイン:肥塚正史
色彩設計:小島真喜子
美術監督:海野よしみ
撮影監督:五十嵐慎一/齋藤仁
音楽:大谷 幸
音楽制作:ポニーキャニオン
音響監督:なかのとおる
制作:BeeTrain
制作協力:Production I.G
【CAST】
万次:関智一
浅野凜:佐藤利奈
天津影久:野島裕史
凶戴斗:中井和哉
黒衣鯖人:江原正士(※「鯖」の旧字体使用)
閑馬永空:小西克幸
川上新夜:浪川大輔
乙橘 槇絵:能登麻美子
百琳:豊口めぐみ
偽一:森川智之
尸良:三木眞一郎
町:坂本真綾
【関連リンク】
『無限の住人』公式サイト:
http://mugen.kc.kodansha.co.jp/
変態でも人間だ!『無限の住人』記者会見、 「浅野道場復興会歌舞伎町決起集会」レポート
[
プレセペ特集『無限の住人』
]
(C) 2008沙村広明・講談社/浅野道場復興会
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