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泉谷しげるも駆けつけた! 西久保瑞穂監督、押井守氏が登場!『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』舞台挨拶レポート! [06月17日]
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前代未聞の音楽剣劇!! 宮本武蔵のifに挑む、歴史アニメドキュメンタリー!
世界の映画監督に影響を与えた『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や昨年上映された『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』等、数々のアニメーション作品を手がけてきた Production I.G が、制作した威風堂々たる剣劇アニメーション。原案・脚本に巨匠・押井守氏を迎え、監督には数々の押井作品の演出を手がけ、その信頼も厚い西久保瑞穂という最強タッグを実現。武蔵とライバル達の華々しい合戦と、大身を目指した悲哀なる人生をハイクオリティなアニメーションで描き、中世の騎士道、馬上剣法、「五輪書」の極意を全くの新解釈で表現する『押井節』満載のエンターテイメント作品だ。2009年6月13日(土)にテアトル新宿にて行われた初回公演では、押井守氏、西久保瑞穂監督、そして主題歌を歌った泉谷しげるさんが壇上へと上がり、舞台挨拶が行われた。その様子をレポートしよう。
大勢の観客に埋め尽くされた劇場。上映終了の興奮冷めやらぬ中、盛大な拍手と共に、押井さん、西久保監督、泉谷しげるさんが登場した。
──まずは押井さんから一言いただきたいと思います。
押井守さん(以下 押井):おはようございます。原案と脚本をやった押井です。あくまで監督ではないので、責任は全部西久保さんに(会場笑)。ご覧になった方からは「しまった騙された」と言われた人もいたようで。こういう風なもんなんだよと言ってきたんですが、それでも誤解してみんな観に来てくれるのが、映画の面白い所でして。あくまで原案、脚本を担当しただけで、中身に関しては一切関知していません。そういったことは後で西久保の方から語ってもらいたいと思います。
──それでは西久保監督、よろしくお願いします。
西久保瑞穂監督(以下 西久保): 監督の西久保です、よろしくお願いします。いま押井守の方から全責任は私にあるように言われたんですけど、確かに押井守のマニアックなものをちょっと薄めてしまったのが申し訳なくって。これ(上映した内容)以上に90%うんちくのシナリオを書いてきた押井守なんですけど、今回私風に料理した以上、責任をとる立場だと思っています。今日は本当にありがとうございました。
──泉谷しげるさん、一言お願いいたします。
泉谷しげるさん(以下 泉谷):そういうわけで、とんでもねー映画作りやがって(会場笑)。なんなんだこの映画はと、最初見たときね。俺はまた押井守の世界が前面に宮本武蔵があーだこーだと出てきてやんのかと思ったらよ、訳のわかんねージジィが延々と(会場笑)。なんだこりゃと思ったんだけど、まぁ俺は面白かったんだけど、これは……アニメ界にケンカ売ってんのかと、こういうドキュメンタリーアニメとして捉えると非常に面白いんだけど、それならそれで事前に言っといてくれよと(笑)。だったら曲なんか作らなかったぞコノヤローって。なんか最後の自分の曲だけむなしく流れているのを観て、不思議な感じなんだけど、是非この良さってものは、なんとか伝わるといいんだけどな。なんかそういう風に。ご苦労さんでした。観たヤツもご苦労さんでした。
──押井さんにお伺いしたいんですが、アニメドキュメンタリーという手法でやってみようと思った経緯をお願いします。
押井:一回やっているんですけどね。立喰師列伝というので。立喰師やった時にこの方式でまだやれるなと思ったんですよ。でも今回は武蔵って事だし、ホントは武蔵にインタビューをするものをやりたかったんですけど、作画を活かせる作品ということでこういう形になったんですよ。ただ、僕が考えていたよりも絵が動いていたので。多分僕が監督やっていたらこんなに動かなかったんじゃないかな(会場笑)。ある意味で言えば僕が監督やらないで西久保がやったおかげでかなり楽しめる作品にあがったと思うし、武蔵のかっこいい所も結構増えたので。僕がやっていたら巌流島のシーンでは武蔵が振りかぶったところで終わっちゃったろうね(笑)。ところでひとつ気になっているんだけどね、劇中で解説している武蔵研究家の犬飼喜一っていうのがね、どうもどっかで見た顔だなぁって(会場爆笑)。あれってもしかして俺なの?
西久保:いや、あれは一応、宮本武蔵を原型にキャラクターを作ってもらったんですが、キャラ置いちゃったら、(スタッフ)みんなが「これ押井さんですよね?」って(笑)。ホントにまったく、作った人も押井守をイメージしたわけではなくて、たまたま……。
押井:どうもどっかで見た顔だなって? 西久保の悪意が入っているのかと思ったよ(笑)。僕は奥さんと一緒に見てて、喋ってる部分だけでなくて、全体的にやっている事がアンタにそっくりだって。それが僕の中では一番意外性があった。
──泉谷さんにもお伺いしたいと思うんですが、最初に楽曲のお話が来た時どう思いましたか?
泉谷:そりぁね。最初は押井守だからね、こりゃあヘタなものは作れねぇなみたいな、思いっきり自分の中で盛り上がって。5分くらいで作りましたけどね(会場笑)。意外と、構えるものというよりは、全く読めないんですよね、押井さんのやる事というのは。だから色々推測してもしょうがねぇかなという感じで。だからこっちも推測不能な状態でぶつけるしかないって感じですね。全くこっちが思ったものとは違うものが必ず出てくるんで……まさかここまで違うとは思わなかったけど、やはりさすがだなとは思いますけどね。1つのカテゴリーにおさまらない人だから、こっちもそう簡単におさまらない努力をしたつもりです。
──監督に最後お聞きしたいのですが、今回は押井さん第1稿しか脚本を書かなかったというところで、最初の内容は読み物としてはとても面白かったと思うのですが、これを映像にするのは大変だったと思うのですが、そのあたりをお聞かせください。
西久保:そうですね。押井守がウチに電話してきて「馬でいきたい。馬でいこうと思っているんだけど」って言ってきたので良いんじゃない? と返して、あっという間に脚本があがってきたんですけど、その本の最初のところに「決定稿」と書いてあってね(笑)。前からシナリオは一回しか書かないから、あとは好きに変えて構わないって事になっていたんですけど、その本読んだあとに「初稿」に直してクライアントさんに送りましたけどね。さすがに「決定稿」はどうだろうと。
僕の中で押井守に申し訳ないなと思ったのが、本当はシナリオではダ・ヴィンチをずいぶん推していたんですが、僕の中でダ・ヴィンチを色々と調べて、若干結びつきが弱いなと思って。ちょっと押井守風ではないんですけど、情緒の方に映画を振ってしまったんで、それが僕としては浪曲とか遊べて良かったんですけど。押井守の権利の問題がOKならばですけど、DVDとかに押井守のシナリオを付けてもらえると読み物としてはとっても面白いと思います。
押井:全然OKです(笑)。
この後も、最近の歴史ブームや武蔵への想い、左利き天才説など押井節が炸裂し、会場に詰め掛けた観客達の笑いと拍手を誘っていた。押井守の熱い想いと西久保監督のエンターテイメント、そして泉谷しげるの全力が詰まった押井流「歴史アニメドキュメンタリー」にぜひとも劇場に足を運んでほしい。
【公開情報】
映画『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』
テアトル新宿、テアトル梅田、名古屋ゴールド劇場にて公開中
制作:プロダクションI.G
配給:ポニーキャニオン
【STORY】
『生國播磨の武士、新免武蔵守藤原玄信、歳つもりて六十。我若年の昔より兵法の道に心をかけ、十三歳にして初めて勝負を爲す…
廿一歳にして都へ上り、天下の兵法者に會ひ數度の勝負を決すといへども、勝利を得ざると云ふ事なし。其後國々所々に至り、諸流の兵法者に行逢ひ六十餘度迄勝負を爲すといへ共、一度も其利を失はず』━━『五輪書』
晩年、宮本武蔵が熊本市近郊の金峰山・霊巌洞で執筆したとされる『五輪書』。そこには、武蔵の生涯や、二天一流と名付けた自らの剣法、その実践法が描かれている。しかし、自筆本とされながら、原本は焼失し、数多くの写本のみが遺されたこの『五輪書』こそ、新たな武蔵像を蘇らせる重要な鍵を握っている。
本作はこの『五輪書』を元に、武蔵の生涯と、その特異なる剣法"二天一流"の謎に迫る歴史アニメドキュメンタリー。精神の修養者、武道の求道者として神仏を尊びながら、自らの運命をゆだねることはなく、勝利するためには幼い者すら躊躇なく手にかけた冷徹な戦略家……この矛盾したキャラクター・宮本武蔵を、押井守が独自の理論、解釈でいまこそ読み解く!!
【STAFF】
原案・脚本:押井守
原作:Production I.G
監督:西久保瑞穂
キャラクターデザイン:中澤一登
作画監督:黄瀬和哉
美術監督:平田秀一
色彩設計:遊佐久美子
撮影:江面久
CGIアニメーション:遠藤誠
編集:植松淳一
音響:鶴岡陽太
浪曲:国本武春
主題歌:泉谷しげる「生まれ落ちた者へ」
【関連リンク】
『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』公式サイト:http://musashi-souken.com
プロダクション I.G HP:http://www.production-ig.co.jp/
プレセぺ特集『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』
http://www.presepe.jp/m44/sp/id/IYe3DnZW7Tc
© 2009 Production I.G/宮本武蔵製作委員会 |
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