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インタビュー『魍魎の匣』第12話に京極夏彦先生が出演!アフレコ後インタビュー!
[11月20日]

京極夏彦による驚異のベストセラー「百鬼夜行シリーズ」の最高傑作『魍魎の匣』。2008年10月から放送が開始された本作は、高いクオリティに加え、ちりばめられた様々な謎や惹きつけられるストーリーに、注目が高まっている。
そんな本作に、原作者である京極夏彦先生が第12話「脳髄の事」に登場する“黒衣の男”役としてゲスト声優として出演することが決定!
関口巽の作品で、稀譚舎発行の月刊『近代文藝』に掲載された「目眩」のなかで登場する黒い手甲をした黒尽くめの男。果たして、どのような出演になるのか?
今回、注目のアフレコ終了後にお話を伺うことが出来た。




――「黒衣の男」役でアフレコをされた感想をお聞かせください。

京極夏彦先生(以下京極):みなさんセリフが長いんですよ。僕のせいなんですけど。監督も一生懸命細かい演出をされていて、「ここはもうちょっとやわらかく」とか「ちょっと間を開けて」など、色々指示されていたんですけれども、僕だけは何も言われませんでしたね。本番前から何も言われず、みなさんに混じって二言三言喋ったら終わりだった、という感じで、声優の皆さんには申し訳ない気がしてしまって。 短いセリフなので、別録りという案もあったんですが、別録りだったら5分くらいで終わってたんじゃないでしょうか。

――すぐにOKが出た感じでしょうか?

京極:OKも何も言ってくれないんですよ。OKぐらい言ってよ、と(笑)。


――これまで放送されたアニメを実際にご覧になっての感想をお聞かせください。

京極:僕はいろいろなアニメをよく見るのですが、とてもきれいだし、細かい感じがいいですよね。とても手をかけたアニメを作っているな、という感じがします。一方で、僕は筋をよく知っているので(笑)、大体先がわかるはずなんですが、それなのに「次回はどうなるの」と思っちゃうようなシリーズ構成になっている。脚本も演出も、次回につなげるように練られていて、上手いなと思いました。
今までいろいろな作品を映像化していただいたんですけど、長編を細切れにした連続もののスタイルは初めてなんです。僕の作品は、ずっと座敷に座ってしゃべっているだけとか、ほとんど動かない作品が多いんですよ。もしかしたら座敷から一歩も出ずに終わる回があるんじゃないかなと思っていたら……やっぱりありました(笑)。それでもちゃんと魅せる演出がなされていたので、とても感心しましたね。


――「黒衣の男」とはどのような人物ですか?

京極:人物ではないんですよね。作中作に出てくると言うだけですので、いわば記述ですね。
作中に出てくる関口と言うキャラクターが書いた小説の中の一節なんです。ただ、この黒衣の男は、同じく作中人物の中禅寺をモデルに書かれた記述という設定でして、その中禅寺を演じていらっしゃる平田(広明)さんが、「京極さんを参考にします」とか意地の悪いことをいうし、そうするとモデルを演ずる僕を参考にしたキャラをモデルにした記述を演ずるとかいうことになって、もうややこしいので(笑)、何も考えないで、たぶん普通に素でやりました。役づくり以前の問題ですね。役じゃないですし。監督に何か言われたら考えようと思ったのに、先ほども言ったとおり何も言われませんでした(笑)。

――今まで出演された役というと?

京極:最初のアニメのアフレコは、僕が脚本を書いた『ゲゲゲの鬼太郎』でした。その時はイジメのようにセリフが長くて。それ以降もいろいろやらされてるんですが、だいたい人間の役じゃないですね。この冬公開される『ゲゲゲの鬼太郎』の映画版でやっと普通の人間の役がきたと思ったら、なんと6役。次に来たのが「黒衣の男」。何とも言えないですね。カメオ出演なんだから普通の人間をやらせて、と(笑)。

――アフレコ現場での見学はされるんですか?

京極:時折見学はさせていただいていました。今回は皆さんとのアフレコだったんですが、レギュラーの8割がいらっしゃって、ものすごい大混雑でした。
この前の『鬼太郎』のアフレコの際には僕一人がアフレコルームに入ったんですが、後ろで高山みなみさん達が見学しているという状況で、これは拷問でしょう、と(笑)。とても恥ずかしかったので、もう見ないことにします。

――では、最後にアニメファン、原作ファンの皆様に一言お願いします。

京極:まもなくDVDが発売されますので、是非お買い上げください。一度しか見ないというのはもったいないです。きっと美麗なジャケットで、BOXもつくはずです。アニメしか見ていない方には原作本もありますので、こちらも是非お買い求めください。よろしくお願いします。

――ありがとうございました。



【京極夏彦プロフィール】
北海道小樽市出身。桑沢デザイン研究所を経て、広告代理店等に勤務の後、制作プロダクションを設立。アートディレクターとして、現在でもデザイン・装丁を手掛ける。現在、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員、関東水木会会員。
1994年『姑獲鳥の夏』で衝撃的なデビューを飾る。96年『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞長編部門、97年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花賞、03年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞を受賞。04年『後巷説百物語』で第130回直木賞受賞。


TVアニメ『魍魎の匣』
毎週火曜日25:29~ 日本テレビ系(一部地域を除く)にて放送中!
※放送時間は変更になる場合がございます

DVD『魍魎の匣 第一巻』12月21日発売
\3,150(税込)
★全巻収納特製“匣”付き
発売元:バップ
Blu-ray BOX 2009年4月発売予定



▲第1巻購入特典:全巻収納特製“匣”


【STAFF】
原作:京極夏彦
監督:中村亮介
シリーズ構成:村井さだゆき
キャラクターデザイン原案:CLAMP
キャラクターデザイン:西田亜沙子
色彩設計:大野春恵
美術監督:金子英俊
撮影監督:五十嵐慎一
CGディレクター:菅友彦
プロップデザイン:木村雅広
編集:寺内聡
アニメーション制作:マッドハウス

OP曲:ナイトメア「Lost in Blue」
作詞作曲:RUKA
2008.9.17発売

ED曲:ナイトメア「NAKED LOVE」
作詞:YOMI  作曲:咲人
2008.12.3発売

【CAST】
京極堂(中禅寺秋彦):平田広明
榎木津礼二郎:森川智之
関口巽:木内秀信
木場修太郎:関貴昭

鳥口守彦:浪川大輔
楠本頼子:高橋美佳子
柚木加菜子:戸松遥
柚木陽子:久川綾
中禅寺敦子:桑島法子
中禅寺千鶴子:皆口裕子
楠本君枝:津田匠子
関口雪絵:本田貴子

謎の男:古谷徹 

美馬坂幸四郎:田中正彦
雨宮典匡:檜山修之

増岡則之:三木眞一郎
福本巡査:うえだゆうじ
青木文蔵:諏訪部順一
笹川:小山力也
石井警部:宇垣秀成


【関連リンク】
『魍魎の匣』公式サイト:http://www.ntv.co.jp/mouryou/
大沢オフィス公式ホームページ「大極宮」:http://www.osawa-office.co.jp/
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